交付申請書記載の計画を概ね完遂した。パルス幅300fsのパルスレーザを用いたサーモリフレクタンス法の実験系の構築を概ね完了している。一部、年度内の情報収集を通じて光学系のさらなる改善の余地があることから、次年度当初に若干の光学系の更新を行う予定である。一方で、微粒子状ドナーを対象としたLIFTによる飛翔状況の可視化を行い、パルスエネルギー、照射位置、レーザ波長などに対する依存性を明らかにするとともに、微粒子に作用する力の検討も行った。さらに、2温度モデルの構築も引き続き進めている。また、初年度の検討で新たに入手できたサーモリフレクタンス法とNID法のカップリングによる構造関数解析手法については、熱処理により基板側に物性値の異なる層を有するサンプルを対象とした検討を行い、空間的な物性値の構造を前提としない新たな解析手法を獲得することができた。
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