研究課題/領域番号 |
21H02235
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
舘野 隆之輔 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (60390712)
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研究分担者 |
徳地 直子 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (60237071)
廣部 宗 岡山大学, 環境生命科学学域, 教授 (20363575)
兵藤 不二夫 岡山大学, 環境生命科学学域, 准教授 (70435535)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 土壌微生物 / 菌根菌 / 根圏土壌 / 微生物機能群 / 硝化 / 窒素無機化 / 植物―土壌相互作用系 / 地位 |
研究実績の概要 |
本研究では、微生物の種や機能群の組成や多様性、種間や機能群間の相互関係に着目して、斜面に沿った樹木―土壌―微生物間の相互作用系がどのように変化するかを明らかにすることを目的とする。具体的には、以下のAからDの課題について取り組む。 (A)斜面地形に沿った植生と土壌理化学性の空間分布パタンを明らかにする、(B)斜面地形に沿った土壌微生物の種や機能群の組成や多様性の空間分布パタンを明らかにし、さらに微生物群集と植生や土壌理化学性との関係性を明らかにする、(C)土壌の理化学性や水分・温度などの環境条件や微生物群集組成を変化させる室内培養を行い、土壌微生物の応答性を明らかにする、(D)土壌基質や環境条件に加えて、植物や共生微生物である菌根菌の影響を操作する野外培養実験を行い、植物種や菌根菌が微生物特性に影響を与えるメカニズムを明らかにする。調査は、京都大学フィールド科学教育研究センター・芦生研究林を中心に実施する。 令和4年度は、課題Aに関して、芦生研究林内の落葉広葉樹天然林に1999年に設置した調査区において、毎木調査を実施して、植生の変化や地上部バイオマスの変化を明らかにした。また芦生研究林内で追加の土壌調査を行い、土壌化学性の分析を行った。課題Bに関して、新しく得られた土壌サンプルを含めDNAを抽出し、微生物解析を進めた。機能群の推定に関しては、解析途中である。課題Cと課題Dに関しては、令和4年度は令和3年度に引き続き、情報収集を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度に残した微生物の解析も行い、また植生の解析も進めることができ、概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
当初予定していた人工林の調査も次年度は進める必要がある。過去に隣接した広葉樹林と人工林を比較した調査区を活用して調査を進める予定である。
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