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2021 年度 実績報告書

樹木はどのように葉面から水分を獲得するか?葉面吸水を組込んだ樹木応答モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21H02243
配分区分補助金
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

才木 真太朗  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (30824114)

研究分担者 佐橋 憲生  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究専門員 (10202102)
安藤 裕萌  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (20824410)
福本 桂子  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (30822712)
南光 一樹  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40588951)
原山 尚徳  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60353819)
森 英樹  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (80827551)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード葉面吸水 / 撥水性 / クチクラ蒸散 / 温帯落葉樹 / 小川試験地
研究実績の概要

樹木は土壌からだけでなく葉の表面からも吸水を行っており,この葉面吸水(FWU)が樹木の成長や生存に影響することが近年の研究から明らかになってきた。しかし,FWUと植物の形態や生理特性との関係性に統一的な見解は未だない。そこで本年度は, FWUに関わる葉や幹の形態形質(葉の厚さや材密度など),葉の化学成分,物理形質(葉の撥水性),生理形質(クチクラ蒸散)を測定した。その結果,葉の形態形質と生理特性の種間差に統計的に有意な相関関係はなかったが,葉の濡れやすさの指標となる撥水性や葉の乾きやすさの指標となるクチクラ蒸散は樹種によって異なっていた。この結果を、関東森林学会で発表するとともに、関東森林研究(短報和文)へ投稿した。
また、植物表面からの吸水経路の可視化のために、蛍光染色液を用いた実験方法の開発を進めており、一部の広葉樹では表皮細胞内に蛍光染色液が侵入している様子を観察することができた。さらに実験を進めることで、吸水経路の可視化のための方法の確立を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

葉の表面の撥水性と葉面からの吸水特性について、小川試験地に生育する落葉樹種と森林総研樹木園に生育する落葉樹種、常緑樹種を対象に複数種で測定を行った。この結果を、関東森林学会で発表するとともに、関東森林研究(短報和文)へ投稿した。予定通りの測定を行い結果をまとめて学会発表を行ったこと、短報ではあるが投稿することができたため、おおむね順調に進展していると評価した。

今後の研究の推進方策

次年度は、霧によって植物表面が濡れる現象が多くみられ、夏に無降雨期間があるために極端な土壌乾燥が発生する小笠原諸島父島の山頂に生育する複数樹種でFWUに関係する、樹幹流の測定や水ポテンシャルの測定を行う予定である。これにより、霧を資源としてFWUの樹種間比較を行なう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 葉面からの吸水は樹木の成長に影響を及ぼすのか?-実験対象樹種を選定するための葉の生理,形態特性の比較-2021

    • 著者名/発表者名
      才木 真太朗、森 英樹、南光 一樹、小黒 芳生、黒川 紘子
    • 学会等名
      関東森林学会

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公開日: 2023-12-25  

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