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2022 年度 実績報告書

森林浴と木材の健康効果の医学的エビデンスの創出:大規模疫学調査による検証

研究課題

研究課題/領域番号 21H02246
配分区分補助金
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

森田 恵美  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60551968)

研究分担者 松崎 一葉  筑波大学, 医学医療系, 教授 (10229453)
笹原 信一朗  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10375496)
堀 大介  筑波大学, 医学医療系, 助教 (10823693)
伊香賀 俊治  慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (30302631)
若井 建志  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50270989)
神林 崇  筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 教授 (50323150)
道喜 将太郎  筑波大学, 医学医療系, 助教 (60808781)
松原 恵理  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (20467898)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード森林浴 / 疫学 / 勤労者
研究実績の概要

本研究は、森林浴や木材空間での健康効果を明らかにすることを目的としている。医学分野で妥当とされている検証方法に則って、集団を対象とする疫学研究の手法にて、森林浴や木材空間による心身の健康効果を検証する。
当該年度は、前年度に予備調査を行った疫学調査について、本調査を開始した。このため、当初予定していた対象者のリクルート元である他の健康調査の関係者と調整、新規の調査フィールドの開拓、及び、本研究で実施可能なリクルート方法について詳細な検討を行い、倫理委員会の変更申請を行った。つくば市の勤労者を対象に、ウェブアンケート調査(メンタルヘルス、森林浴、木材環境)を実施し、約900名のデータを得た。更に、一部の人には睡眠の在宅脳波計測についても予備調査を行い、実施上の問題点や改善点を明らかにした。
平行して、これまで得られている疫学データの解析、遺伝子解析、及び、論文作成をすすめた。一回、森林浴を行った場合、当日夜の睡眠が一時的に改善されることが報告されているが、日常の不眠症状との関連は明らかではなかったため、森林浴と日常の不眠症状との関連を検証し、論文として公表した。約2000名の地域住民を対象にした睡眠疫学調査(アンケートと活動量計による睡眠計測)のデータ解析を行ったところ、女性では、高頻度で森林浴を行っている人たちほど、不眠症状を有している割合が少ないことが明らかになった。一方、男性ではそのような関連は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

疫学調査本調査で必要な研究協力候補者について、当初予定していた対象者のリクルート元である他の健康調査の提供元機関の関係者の調整の結果、実施時期を遅らせる必要が生じた。また、当初予定していたフィールドのみでは、十分な調査協力者が得られないことが判明したため、追加となる新規研究フィールドの開拓や調整を行なったため、当初の計画より遅延が生じた。

今後の研究の推進方策

今後は、ウェブアンケートを継続し、リクルートを拡大する。また、既存のデータにて森林浴や木材の健康効果の検証を行い、論文の作成を行う。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The Inverse Association between the Frequency of Forest Walking (Shinrin-yoku) and the Prevalence of Insomnia Symptoms in the General Japanese Population: A Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort Daiko Study2024

    • 著者名/発表者名
      Morita Emi、Kadotani Hiroshi、Yamada Naoto、Sasakabe Tae、Kawai Sayo、Naito Mariko、Tamura Takashi、Wakai Kenji
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Research and Public Health

      巻: 21 ページ: 350

    • DOI

      10.3390/ijerph21030350

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 他の趣味と比較した森林散策とメンタルヘルスとの関連:J-MICC 大幸研究2024

    • 著者名/発表者名
      森田えみ、大西丈二、川合紗世、若井建志
    • 学会等名
      第135回日本森林学会大会
  • [学会発表] 森林ウォーキングが及ぼす身体的影響-心拍変動解析を用いた評価の試み2024

    • 著者名/発表者名
      松原 恵理、上田 裕文、森田 えみ、神林 崇
    • 学会等名
      第135回日本森林学会大会.
  • [学会発表] 一般集団における睡眠薬使用とBDNF Val66Met遺伝子多型との関連:J-MICC Study大幸研究.2023

    • 著者名/発表者名
      森田えみ、山田尚登、角谷寛、光田洋子、久保陽子、篠壁多恵、川合紗世、若井建志、田村高志.
    • 学会等名
      本睡眠学会第45回定期学術集会
  • [学会発表] インフルエンザ罹患歴と睡眠との関連:SLEPT Study2023

    • 著者名/発表者名
      長谷川澄、柳沢正史、室井慧、高橋司、堀大介、道喜将太郎、笹原信一朗、松崎一葉、神林崇、佐藤誠、森田えみ.
    • 学会等名
      日本睡眠学会第45回定期学術集会
  • [備考]

    • URL

      https://slept.wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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