研究課題/領域番号 |
21H02783
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
早川 芳弘 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (10541956)
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研究分担者 |
田井中 一貴 新潟大学, 脳研究所, 教授 (80506113)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | NK細胞 / 抗腫瘍免疫応答 / がん免疫監視 |
研究実績の概要 |
本研究では組織局在型CD27loNK細胞(tissue-resident NK:trNK)は上皮組織に常在することで生体防御応答に重要であることが示唆されるが、その応答性や組織内局在、分化・維持メカニズムや細胞系譜などについて全く明らかでない。本研究では組織局在型trNK細胞について細胞生物学的解析、細胞アトラス情報解析、網羅的遺伝子発現解析、組織微小環境でのがん細胞との時空間相互作用解析の課題に取り組むことでその特徴を明らかにし、trNK細胞の腫瘍免疫監視機構における生体防御機能の制御方法を明らかにすることを目的とする。本年度は昨年度までに行った各組織(肺、肝臓)に局在するNK細胞と末梢血循環NK細胞とを1細胞トランスクリプトーム解析から、trNK細胞に特異的に発現する遺伝子群の絞り込みを行った。これらの遺伝子をNK細胞でノックダウンするためのshRNA導入実験の構築を行っている。また細胞アトラス情報を取得するため、組織透明化技術を用いたイメージング画像の取得を行い、肺組織内でのNK細胞局在について新たな情報を得た。またNK細胞のエフェクター機能制御に関わる細胞間相互作用分子に着目して、抗腫瘍エフェクター機能の制御メカニズムの解明を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた実験をおおむね実施できており、来年度以降にさらに進展が期待できるため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに絞り込んだ遺伝子群から、組織局在性NK細胞に特徴的な分子や制御機構に関わる主要な因子について明らかにする。また組織イメージング系では多重染色系を確立し、具体的な局在を明らかにして組織局在性NK細胞の細胞アトラス情報の取得に結びつける。
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