研究課題
当初の研究計画は以下である。【2021年度】非がん呼吸器疾患の呼吸困難に対するオピオイドのRCTを開始する。また、呼吸困難緩和治療に関する大規模レジストリ研究を開始する。【2022年度】がんの呼吸困難に対する緩和治療のRCTを開始する。また、前年より開始した非がん呼吸器疾患の呼吸困難のRCTの結果をまとめる。【2023年度】引き続き、大規模レジストリ研究、がん呼吸困難のRCTを継続する。【2024年度】大規模レジストリ研究、がん呼吸困難のRCTの結果をまとめる。また、これまでの結果を基に呼吸困難治療アルゴリズム作成を開始する。【2025年度】多職種専門家による合意形成を行い、前年より取り掛かっている呼吸困難治療アルゴリズムの作成を完了する。2023年度は、がん患者の死前喘鳴に関する観察研究の研究成果を国際学会での発表並びに英文誌上に発表した。がん患者の呼吸困難に対するオピオイド治療のレジストリ研究の付帯研究の結果を国際学会での発表並びに英文誌上に発表した。また、非がん呼吸器疾患患者の呼吸困難に対するオピオイド治療に関するレジストリ研究は症例登録を進めた。がん患者の呼吸困難に対するモルヒネ単独とモルヒネ・ミダゾラム併用療法の比較試験に関しては、倫理審査を完了し、症例登録を開始した。
3: やや遅れている
がん患者の呼吸困難に対するモルヒネ単独とモルヒネ・ミダゾラム併用療法の比較試験の倫理審査の準備の遅延並びにそれに伴う各参加施設の院内調整の遅れがあり、試験開始が遅れたものの、症例登録を開始している。また、非がん呼吸器疾患患者の呼吸困難に対するオピオイド治療に関するレジストリ研究は、症例登録が進んでいるものの、予定よりも登録数の集積が遅れている。
がん患者の死前喘鳴に関する観察研究の付帯研究として、死前喘鳴発症の予測因子の探索を進める。がん患者の呼吸困難に対するオピオイド治療のレジストリ研究の付帯研究として、異なるオピオイド間での効果比較やオピオイド既使用患者における投与方法の違いでの効果の違いを探索していく。がん患者の呼吸困難に対するモルヒネ単独とモルヒネ・ミダゾラム併用療法の比較試験は症例登録を進め、予定症例数の登録完了を目指す。非がん呼吸器疾患患者の呼吸困難に対するオピオイド治療に関するレジストリ研究は症例登録数を増加させるために、新たな研究施設の参加を検討する。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
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