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2022 年度 実績報告書

重度脳卒中患者に対する家族参加型背面開放座位ケアプログラムの構築と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21H03227
配分区分補助金
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

桑本 暢子 (大久保暢子)  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (20327977)

研究分担者 佐々木 杏子  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10793325)
南川 貴子  徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (20314883)
百田 武司  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30432305)
武田 保江  目白大学, 看護学部, 教授 (50727568)
田村 綾子  四国大学, 看護学部, 教授 (10227275)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード脳卒中 / 背面開放座位 / ケアプログラム / 家族 / 急性期 / 回復・維持期
研究実績の概要

<目的>急性期から回復・維持期までを統合した背面開放座位ケアプログラムを作成するために看護師へのインタビューならびに質問紙調査を実施し、プログラム統合への示唆を得た。本研究は、2022年度に途中まで実施していたが新型コロナウィルス感染症第8波により全対象者へのインタビューが困難であった。そのため2023年度に継続してインタビューを行った。
<方法>研究デザイン:インタビュー調査ならびに自記式質問紙調査、対象者:脳卒中リハビリテーション看護認定看護師と脳卒中看護認定看護師、調査項目:属性、看護実践内容、背面開放座位ケア周知度・実践方法等、分析方法:インタビュー調査は内容分析を行い、質問紙調査は統計学的手法を用いて単純集計、自由記載は内容分析を行った。
<結果>質問紙回収率は32%、20名(回復期14名・維持期6名)から回答を得た。経験年数20年目以上が7割を占めていた。背面開放座位ケアは全員が周知しており、約9割が本ケアの実践経験者であった。回復期では、看護師主体で本ケアを実施していた。維持期では、訪問時にヘルパーや家族と一緒に実施していた。インタビュー調査では、急性期から回復・維持期を繋げる引継ぎシートやケアのフェーズを超えて提供できるイラストや図の表現方法を分かり易く示すこと、いつでもどの時期の看護師や家族でも背面開放座位ケアの情報が入手できる情報提供システムが必要であるとの意見が得られた。背面開放座位ケアの手技は座位をベッド上で安定して取れるための支援具や座位への移動動作手技を明示する必要性が認められた。
<考察>看護師からの情報は得られたが、回復・維持期ではヘルパーや家族も含めた背面開放座位ケアの提供に移行されることから、ヘルパーや家族の意見の情報を得る必要があり、それを加えて背面開放座位ケアプログラムを作成していく必要がある。次の研究で家族へのインタビューが必要となる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

繰越時に計画していた研究計画を実施することが出来た。

今後の研究の推進方策

2023年度の繰越分の研究計画を終了したことから、2024年度はタイムスケジュール通りに実施できると想定している。そのためには研究計画の倫理審査等を早急に提出・対応しながら研究実施居繋げる必要がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Field survey of the sitting without back support technique, and development of teaching materials and nursing care equipment2024

    • 著者名/発表者名
      Nobuko Okubo, Yukie Kobayashi
    • 雑誌名

      Japanese Academy of Neuroscience Nursing

      巻: 9 ページ: 37-44

    • 査読あり
  • [学会発表] 意識障害患者の家族が望む背面開放座位の具体的支援の探索 ―背面開放座位を受けた患者の家族に焦点を当てて―2024

    • 著者名/発表者名
      酒井宏美、柴本はる菜、大久保暢子
    • 学会等名
      第11回日本ニューロサイエンス看護学会学術集会
  • [学会発表] 脳卒中罹患者に対する統合型背面開放座位ケアプログラム作成に向けた取り組み -回復期・維持期における脳卒中看護の実態調査-2024

    • 著者名/発表者名
      小林 由紀恵、大久保暢子、柴本はる菜
    • 学会等名
      第11回日本ニューロサイエンス看護学会学術集会
  • [備考] 重度脳卒中患者に対する家族参加型背面開放座位ケアプログラムの構築と評価

    • URL

      https://okubo-neuroscience.com/researches/family-participation-type-back-open-sitting-position/

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公開日: 2024-12-25  

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