研究課題/領域番号 |
21H03238
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 令和健康科学大学 |
研究代表者 |
白石 裕子 令和健康科学大学, 看護学部, 教授 (50321253)
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研究分担者 |
田上 博喜 宮崎大学, 医学部, 教授 (00729246)
黒木 司 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 准教授 (50536894)
林 佑太 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70882166)
吉永 尚紀 宮崎大学, 医学部, 教授 (80633635)
齋藤 嘉宏 令和健康科学大学, 看護学部, 講師 (90807413)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ストレングス / 精神科訪問看護師 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
初年度に構築した福岡、宮崎、神戸の共同研究者との連絡体制を活用して、令和4~5年度の研究テーマである「ストレングスリテラシー尺度の開発」の継続及びカナダのマギル大学におけるStrength-Based Nursing and Healthcare(SBNH)の研修を実施した。
(1)国内外の文献レヴューと精神科訪問看護師へのインタビューの内容分析を実施し、「ストレングスリテラシー尺度」の質問項目42項目を抽出した。国内外の文献レビューのプロセスと成果を2024年2月にインドで開催された8th Asian CBT Congressでポスター発表を行った。 (2)(1)の質問項目の精度を高めるため、ストレングスやリカバリーを活動理念とするACT(Assertive Community Treatment)のスタッフをリクルートし、デルファイ法を実施している。 (3)精神科訪問看護師のストレングスリテラシーを高める教育内容の実際を学ぶため、研究者6名でカナダのマギル大学看護学部に向かい、L.N.Gottlieb博士と教員からレクチャーを受け、今後の研究の基礎となる資料をいただいた。 (4)2022年7月に開催されたStrength-Based Nursing and Healthcare Second annual global chek-inのGuest Speakerで発表した内容をまとめ、招待論文としてCanadian Journal of Nursing Leadership、Vol.36 ,No.4に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
看護対象者のストレングスを見出し活用するための看護者側の能力をストレングス・リテラシーと呼ぶものとした。ストレングス・リテラシーを評価するための尺度開発については、文献検討、精神科訪問看護師のインタビュー内容の質的分析をの結果42項目の尺度案が完成し、現在デルファイ法を実施しているが、当初の計画よりやや遅れている。 ストレングスに基づく看護教育の推進拠点であるカナダMcGill大学への研修訪問は予定通りに実施でき、ストレングスに基づく看護の提唱者であるGottlieb教授との接触に成功し、今後の研究を継続していく関係性は構築出来た。今後、残りの期間で尺度の信頼性・妥当性の検討、ストレングス・リテラシーを高めるプログラムの作成と実施について、研究期間にできる限り修了できるよう進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
ストレングス・リテラシーを評価するための尺度開発については、文献検討、精神科訪問看護師のインタビュー内容の質的分析の結果42項目の尺度案が完成し、現在デルファイ法を実施しているが、当初の計画よりやや遅れている。デルファイ法で専門家の意見を取り入れ、尺度の精度を高めたのち、100名程度の精神科訪問看護師を対象に質問紙調査を行い、尺度の構成概念妥当性をはじめ、信頼性、妥当性の検証を行っていく予定である。 ストレングスに基づく看護教育の推進拠点であるカナダMcGill大学への研修訪問は予定通りに実施でき、ストレングスに基づく看護の提唱者であるGottlieb教授との接触に成功し、今後の研究を継続していく関係性は構築出来た。今後、残りの期間で尺度の信頼性・妥当性の検討、ストレングス・リテラシーを高めるプログラムの作成と実施について、研究期間にできる限り修了できるよう進めていきたい。
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