研究課題/領域番号 |
21H03258
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
西垣 佳織 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90637852)
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研究分担者 |
小林 京子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30437446)
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50583845)
福冨 理佳 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60826329)
賀数 勝太 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70782150)
亀井 智子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80238443)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | テレナーシング / 障害児 / 家族 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は障害児(発達障害児と重症心身障害児)と家族のセルフケア移行を推進するテレナーシングシステムの開発・評価を行うことである。 Intervention Mapping Approachの手法を用いて、Step1:ニーズアセスメント、Step2:プログラムの目的とアウトカムの設定を実施した。Step1:ニーズアセスメントでは、発達障害児と重症心身障害児の特徴を先行研究をもとに整理し、本研究のテレナーシングで支援する対象者の設定について候補を挙げて検討した。Step2:プログラムの目的とアウトカムの設定では、アウトカムであるセルフケアや家族機能の測定尺度を決定した。特にセルフケアの測定については、独自の観点から測定ができるように工夫した。 またStep3:理論に基づく方法の選択、Step4:プログラム内容のデザインでは、発達障害児と家族を対象としたテレナーシングプロトコルの作成を開始した。テレナーシングプロトコルの作成においては、発達障害児と重症心身障害児の状況に応じたテレナーシングの方策を具体的にすることが必要である。そのために、訪問看護師等へのヒアリングを予定して調整を開始していたが、調整に時間を要したため2023年度に繰り越した。さらにテレナーシングによる具体的な介入に必要なICT機器の準備を進めるとともに本科研の成果を障害児と家族、専門職に広く還元するためのホームページ作成の検討を開始した。 本研究によって、発達障害児と重症心身障害児へのテレナーシングの方策とその効果が明らかになることで、在宅療養の方法が変化し、今後の障害児および障害児を養育する家族の生活の質の向上に資することが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
発達障害児と重症心身障害児のそれぞれの状況に応じたテレナーシングの検討のためには、多面的な文献検討に加えて、訪問看護師等へのヒアリングが必要であった。しかしながらCOVID-19感染拡大により、ヒアリングへの研究協力依頼の遂行が困難な状況が生じた。そのため研究計画がやや遅れて進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
Intervention Mapping Approachの手法を用いて、Step1:ニーズアセスメント、Step2:プログラムの目的とアウトカムを実行後に、Step5:プレテストの実施を経て、Step6:プログラムの評価につながるように留意しつつ、Step3:理論に基づく方法の選択、Step4:プログラム内容のデザインを実施する。 対象者のリクルートや、多職種連携の上での具体的なモニタリング体制の構築など、臨床での実装が可能なテレナーシングシステムとなるためには、臨床での知見を得る必要がある。そのための依頼・実施には時間を要することが考えられるため、早期に調整を開始する。
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