研究課題/領域番号 |
21H03275
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
錦戸 典子 東海大学, 医学部, 教授 (10172644)
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研究分担者 |
佐々木 美奈子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (00302670)
吉川 悦子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (00435554)
島本 さと子 東海大学, 医学部, 講師 (10759179)
伊藤 美千代 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (50550836)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 中小企業 / 治療と仕事の両立支援 / コロナ禍 / 企業経営者 / 人事労務担当者 / 保健師 / 社会保険労務士 |
研究実績の概要 |
2021年度は、研究初年度として、コロナ禍を経験した中小企業における両立支援推進のための留意点と課題の明確化を目的に、企業関係者へのインタビュー調査と質問紙調査(インターネット調査)、および支援者としての保健師へのインタビュー調査、ならびに社会保険労務士への質問紙調査(web回答方式)を実施した。 企業へのインタビュー調査に関しては、厚生労働省が運営する治療と仕事の両立支援ナビのウェブサイトに両立支援の良好実践事例として掲示されている企業10社へのインタビュー調査を実施し、現在分析中である。 企業経営者・人事労務担当者1500名を対象に、従業員規模で層別抽出したインターネット調査を実施し、その結果について基本集計を実施した。現在、関連要因の分析を継続して実施中である。 中小企業の両立支援をサポートする立場である、産業保健総合支援センターの常勤保健師5名へのインタビュー調査も実施済みであり、内容分析を実施している。 さらに、約100名の社会保険労務士への質問紙調査も実施済みであり、分析の結果、社会保険労務士の専門性から見て、特に医療情報等については扱いなれていないため、産業医・産業保健師との連携を望んでいるものの、実際には連携機会が少なくどのように連携すればいいか分からないという現状が明らかとなった。今後さらに関連要因の分析を進めて、今後の研修プログラム開発や多職種連携支援モデルの構築につなげたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍が長引いている状況下ではあったが、インタビュー調査にもオンライン形式を用いるなどして、ほぼ予定どおりの調査が実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画どおり、初年度調査の分析結果に基づき、コロナ禍を経た中小企業に有効と思われる多職種が参画する支援方策を検討し、2年目以降の介入評価調査や実装化に向けた研修プログラムの開発に向けて、準備を進める予定である。 推進方策として、実際に中小企業の両立支援をサポートする立場である産業保健総合支援センター保健師等に研究協力者として参画していただき、実装化可能な支援モデルの開発への示唆を得たいと考えている。
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