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2022 年度 実績報告書

感覚情報処理系の解析を含めた手指巧緻運動障害の定量化と未病早期検出技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21H03288
配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

米田 英正  名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (00735946)

研究分担者 長谷川 良平  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 上級主任研究員 (00392647)
佐伯 将臣  名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40822292)
大山 慎太郎  名古屋大学, 未来社会創造機構, 准教授 (80768797)
岩月 克之  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90635567)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード事象関連電位
研究実績の概要

本研究は手指運動化定量タスクを複数開発し,その測定値を従来の巧緻運動評価法や患者立脚型評価と比べ,妥当性の検証や疾患特性による応答性を調査する計画である。2021年度には第一段階として巧緻動作中の筋活動のリアルタイムセンシング技術を開発した。2022年度には手指運動と脳機能の関連性を明らかにするために産総研の協力を得て,巧緻運動動作時の脳機能解析の関連性を調査した。
計測には,外的刺激への注意の瞬間に検出される事象関連電位Event Related Potential(ERP)を活用した。産総研が開発した8ch脳波計を装着し,刺激の約300m秒後に表出されるERP波形を各電極から採取し,ノイズ除去後の波形を深層学習にかけることで,呈示した注意刺激と脳波パターンとの関連性を明らかにした。産総研ではこの技術をBrain Machine Interfaceの一型として,ALS等の運動ニューロン疾患患者の意思呈示技術としても開発が進められている。本研究ではOddball課題と8つの異なる注意刺激パターンを用意して行った。この素材として巧緻運動の動作パターンである指文字を活用した。被験者には事前に見せた刺激パターンを記憶させ,同一のパターンが画面に表示されたときに「(同じパターンが)出た。表示された」と意識してもらうことで脳波に出力されるERPを調査した。また同一のパターンが出たときにボタンをクリックさせることで,手指の運動を随意的に行い,運動と感覚のクロスモーダル効果によってERPの出力に変化が生じるかどうかもまた調査した。被験者数名を用いた解析では,ERPの波形出力はどの刺激によっても生じるが同一標的パターンの表示によって振幅が大きくなり,振幅はボタンのクリックによって大幅に増強されるクロスモーダル効果があることがわかった。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

当初一般住民を対象とした市民公開講座や技術体験会を開催し,その場でボランティアを募ってデータ採取に参加してもらう計画としていた。しかし新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響を受けて,主催者より公開講座の延期の指示があり,予定していた一般ボランティアからのデータ採取が不可能となった。そこで測定技術の開発と改良を優先させることとし,研究室内の健常被験者に協力を得て計測技術を安定化させた。結果として遅れは生じたが,技術は当初予定していたものよりもかなり洗練されたものとなった。一般ボランティアの参加による計測は最終年度に行う計画とした。

今後の研究の推進方策

上述のように,計測技術を改良して,当初の予定を超える技術となったために,最終年度に計測会を行い,ボランティア被験者からのデータ採取を行う計画である。また刺激呈示に実際の巧緻運動パターンを含めた解析についても実現が可能かどうか同時に調査していく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Characteristics of Event-related Potentials during a Target Selection Task with Fingerspelling Images2023

    • 著者名/発表者名
      HASEGAWA Ryohei P.、YONEDA Hidemasa、IWATSUKI Katsuyuki、OYAMA Shintaro、SAEKI Masaomi、YAMAMOTO Michiro、HIRATA Hitoshi
    • 雑誌名

      Transactions of Japan Society of Kansei Engineering

      巻: 22 ページ: 21~29

    • DOI

      10.5057/jjske.TJSKE-D-22-00030

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Demonstration experiment of telemedicine using ultrasonography and telerehabilitation with 5G communication system in aging and depopulated mountainous area2022

    • 著者名/発表者名
      Saeki Masaomi、Oyama Shintaro、Yoneda Hidemasa、Shimoda Shingo、Agata Tsukasa、Handa Yutaka、Kaneda Satoshi、Hirata Hitoshi
    • 雑誌名

      DIGITAL HEALTH

      巻: 8 ページ: -

    • DOI

      10.1177/20552076221129074

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Do Anatomical Differences of the Volar Rim of the Distal Radius Affect Implant Design? A Three-Dimensional Analysis of Its Anatomy and Need for Personalized Medicine2022

    • 著者名/発表者名
      Yoneda Hidemasa、Iwatsuki Katsuyuki、Saeki Masaomi、Yamamoto Michiro、Tatebe Masahiro
    • 雑誌名

      Anatomia

      巻: 1 ページ: 177~185

    • DOI

      10.3390/anatomia1020018

    • 査読あり
  • [学会発表] 腱固定スクリューを用いたAPL Suspension arthroplastyでの移植腱固定のテンション決定方法について2022

    • 著者名/発表者名
      米田 英正,山本 美知郎,佐伯 将臣,岩月 克之,栗本 秀,建部 将広,平田 仁
    • 学会等名
      第65回日本手外科学会学術集会
  • [学会発表] 上肢の骨脆弱性骨折の現状と治療2022

    • 著者名/発表者名
      米田 英正,岩月 克之,栗本 秀,山本 美知郎,建部 将広,平田 仁
    • 学会等名
      第95回日本整形外科学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 橈骨遠位端骨折におけるulno-dorsal fragmentのバイオメカニクス2022

    • 著者名/発表者名
      米田 英正,建部 将広
    • 学会等名
      第48回日本骨折治療学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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