研究課題
2023年度は、前年度までに構築した運動学習システムを用いて、Consolidation局面において意図的な抑制を駆動させることで、運動記憶の定着が強化されるか否かを検証した。運動学習には、4方向のリーチング課題を用いて、力場環境における適応を評価した。Consolidation局面の条件設定として、通常の課題を96回実施する群 (N-full群)、通常の課題を48回実施する群(N-half群)、通常の課題と意図的な抑制課題を48回ずつ実施する群(RS群)を設定し、直後及び翌日の適応状態を群間比較した。その結果、直後にはN-full群でN-half群と比較して有意に高い適応が生じ、翌日にはN-full群とRS群において、N-half群と比較して有意に高い適応が生じた。つまり、Consolidation局面における意図的抑制が運動記憶の定着を強化することを示している。これらの結果は、Consolidation局面では、必要な動きの反復だけでなく、不要な動きの抑制を含めることで、効率的に運動記憶を定着させられる可能性があることを示している。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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