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2021 年度 実績報告書

スポーツによる心房細動:病態生理に対する包括的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21H03316
配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

石津 智子  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10507859)

研究分担者 山本 昌良  筑波大学, 医学医療系, 講師 (20730386)
町野 智子  筑波大学, 医学医療系, 講師 (20755673)
前田 清司  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (30282346)
佐藤 希美  筑波大学, 医学医療系, 助教 (30823679)
野上 昭彦  筑波大学, 医学医療系, 教授 (80708602)
小崎 恵生  筑波大学, 体育系, 助教 (10900293)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード心房細動 / アスリートハート
研究実績の概要

近年の研究により、心房細動の抑制において推奨されていた運動は、高強度かつ持久性運動となると、実際には心房細動の発症リスク因子となることが指摘されている。心房細動は健康寿命の短縮や死亡率の増加につながる、高齢化社会における重要な臨床課題である。本来、健康を目指して行う運動が、かえって健康を損なうような結果となっていることは、重要視すべき問題である。高強度持久性運動による心房細動発症のメカニズムを解明することは、スポーツにおける心房細動対策のための情報基盤として不可欠である。私たちは以下の3つの視点から、スポーツによる心房細動発症のメカニズムを明らかにする計画である。まず、心房筋の炎症と線維化に関与する遺伝子発現量の異常に注目し、フルマラソン後に発現が亢進あるいは抑制されているmRNA発現量を明らかにする。次に、高強度持久性運動により、高齢者の心房筋の血行動態の代償破綻が関与している可能性を探る。さらに、副交感神経の過活動が心房筋の不応期を短縮させる影響により、心臓電気生理学的に不整脈原性が高まるかを明らかにする。
さらに、将来的に適切な運動指導方法を提案するために、遺伝的な心房細動発症素因の重要性を調査し、最新の心エコー図を用いてアスリートの心房における代償と破綻のステージ分類を進める予定です。
コロナ感染症の対策のため、マラソン大会が中止され、研究が延期されていましたが、2023年から参加者登録が再開され、上記の研究が本格的に始まっています。今後、これらのデータが蓄積される予定です。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍でマラソン大会中止が相次ぎ、当初の予定よりも研究開始が延期された。2023年から新しい参加者が始動している。

今後の研究の推進方策

当初の予定した参加者数を研究完了までに集めることは困難と考えられるため、実現可能性を重視して研究参加のための基準を緩和し、実際のマラソン大会の前後のみのデータ収集ではなく、マラソン距離相当のトレーニング前後でのデータ収集に変更することを計画中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)

  • [学会発表] 左房に特化した新規3Dスペックルトラッキング心エコー図による左房局所ストレインの評価(Left Atrial Regional Strain Assessed by a Novel Three-Dimensional Speckle Tracking Echocardiography Dedicated for Left Atrium)2021

    • 著者名/発表者名
      倉岡彩子 石津智子 五十嵐 都 佐藤希美 山本昌良 町野智子 家田真樹
    • 学会等名
      日本循環器学会
    • 国際学会
  • [学会発表] 成人先天性心疾患の術前評価における心機能および構造イメージングの最近の進歩(The Recent Advance of Cardiac Function and Structure Imaging for Preoperative Assessment in Adult Congenital Heart Disease)2021

    • 著者名/発表者名
      石津智子 町野智子 川松直人 堀米 仁志 平松祐司 家田真樹
    • 学会等名
      日本循環器学会
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 心機能徹底解説 左室収縮機能(GLSを含めて)2021

    • 著者名/発表者名
      石津智子
    • 学会等名
      心臓血管麻酔科学会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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