研究課題/領域番号 |
21H03323
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
塗木 淳夫 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 准教授 (50336319)
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研究分担者 |
高橋 恭平 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 助教 (20585492)
佐藤 大輔 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60544393)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | オープンスキル / クローズドスキル / VR / 触力覚技術 |
研究実績の概要 |
アスリートのオープンスキルとクローズドスキルの評価に用いる運動の協調能力に着目した新システムを開発し、競技特性による協調力・予測力の違いを運動学-神経生理学的に解明することを目的とする。仮想・拡張現実・ハプティック技術を活用したシステムがアスリートの評価に有用であることが明らかになれば、運動スキルにあったアスリート発掘やアスリートの特徴抽出に活用できるようになる。アスリートが育成される道筋における、発掘=入口の「選択の機会と場」を提供できるか、が非常に大切である。その方法として、将来性豊かなタレントやアスリートを科学的に分析し、競技の専門的(技術・戦術)能力や心理的スキル、生理学的特性等を見極めることが重要である。協調力や相手の心理状態を読むといったタレントの評価は、コーチの目による主観的なものによって行われているのが現状である。 令和3年度は、触力覚技術を活用した協調作業が可能な運動スキル評価用システム構築を目指した。その結果、触力覚、視覚、聴覚を提示可能な触力覚システムを利用し、予測力・協調力を調べることのできる運動スキル評価用タスクを作成することができた。触力覚技術を活用した3人で協調作業ができる手首回り作業空間システムである。次に、ヘッドマウントディスプレイによる仮想空間と触力覚ディバイスとの時間・空間的な同期と統合を試みたが、次年度につながる基本システムを構築することができた。さらに、磁気刺激装置を用いた運動野興奮・抑制機能評価実験の基礎システムの構築にも取り掛かることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
実験システムの構築が予想していた以上に進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度はシステムを実験で実施できるように改良し、協調作業を可能とするタスクの開発を目指す。また、2連発磁気刺激法を用いた実験システムの構築も開始する予定である。全期間を通し外部の研究者と学会等でディスカッションし、助言を得ながら研究をより良い方向に発展させる。
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