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2022 年度 実績報告書

オートファジー基質が制御するマイオカインの同定と応用

研究課題

研究課題/領域番号 21H03326
配分区分補助金
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

奥津 光晴  名古屋市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (80409755)

研究分担者 山田 崇史  札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (50583176)
岩田 全広  日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (60448264)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード骨格筋 / オートファジー基質 / 運動
研究実績の概要



2021年度は、骨格筋のオートファジー基質の活性化により制御される循環器疾患の予防や軽減するマイオカインの候補因子の役割を検討した。方法は、候補因子をヒト由来血管内皮細胞に添加し、血管内皮細胞の機能を検討した。その結果、循環器疾患の発症を予防するマイオカインと考えられる因子は血管内皮細胞の浸潤能力や増殖能力には影響を及ぼさなかった。そこで我々は、この因子が骨格筋にオートクラインあるいはパラクラインに影響し、骨格筋が血管内皮細胞の機能制御に関わる他の因子を分泌する可能性があると考え、この因子をマウス筋管細胞に添加しマイオカインやタンパクの分泌を検討した。その結果、この因子を筋管細胞に添加すると、抗酸化機能を持つ因子の分泌を促進すること発見した。この因子は申請者らが本研究で着目したマイオカインとは異なるが、血管内皮細胞の表面に結合することで血管内皮細胞を保護する働きを持つことから、循環器疾患の予防に貢献する可能性が期待できる。次年度以降、この因子の生理学的な役割を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

2021年度に計画した研究はほぼ全て実施することができた。昨年まで着目してきた因子とは異なる新たな因子に着目したが、その解析はすでに開始し研究成果も得られつつある。したがって、当初の計画以上に進展している。

今後の研究の推進方策

研究は当初の計画以上に進展していることから、次年度も予定を早めて研究を推進する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] アイオワ大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      アイオワ大学
  • [学会発表] (シンポジウム)運動による血管内皮細胞の機能制御2022

    • 著者名/発表者名
      奥津 光晴、山田 麻未
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会
  • [学会発表] 癌カへキシーによる骨格筋の恒常性破綻に対するNrf2の役割2022

    • 著者名/発表者名
      山田麻未、蕨 栄治、大石久史、奥津光晴
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会
  • [学会発表] 一過性のinterleukin-1刺激は骨格筋のEcSODの産生を誘導し筋量維持に貢献する2022

    • 著者名/発表者名
      奥津光晴、山田麻未
    • 学会等名
      44回日本分子生物学会
  • [学会発表] 骨格筋特異的Nrf2欠損が多発性筋炎による筋量や筋力の低下に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      檜森弘一、山田麻未、奥津光晴
    • 学会等名
      第8回日本筋学会
  • [備考] 名古屋市立大学大学院理学研究科分子生理学研究室

    • URL

      https://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~okutsu/index.html

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公開日: 2024-12-25  

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