研究課題
本研究では、イヌとの共生がもたらすヒトの健康効果を検証するため、イヌとの生活が飼い主のSocial exerciseを長期的に高め、飼い主とイヌの双方の健康状態 の向上に寄与することを明らかにする。他の動物種にはない異種間の互恵的関係の役割を明らかにし、その効果をヒトの健康と福祉に役立てることを目指し、以下の2点を明らかにする。 1)ヒトとイヌとの共同生活に伴うSocial exerciseの増加とそれに伴う身体的同調の同定:ヒトとイヌにスマート加速度センサー及び赤外線距離センサーを装着 し、半年間にわたり、24時間の運動モニタを実施する。両者の運動活性および運動周波数を算出して、身体的同調現象がどのように出現するかを示す。 2)ヒトとイヌの身体的同調発現による心身の変化の同定:ヒトとイヌの健康指標(ストレスホルモン、睡眠解析、腸内細菌叢など)の経時的変化を調べ、身体的同調との関連を明らかにする。今まで採取したサンプル解析によって、コルチゾールと心身の変化、オキシトシンと身体の同調傾向との関連が見いだされているが、今年度は追加のサンプルを採取し、引き続き解析を行った。また、細菌叢解析の再解析を行い、こちらも現在その他のデータとの関連を解析中である。
2: おおむね順調に進展している
問題なく進んでいる。
細菌叢、ホルモンの解析をすべて完了させたのちに、最終的にはモデルを作成し、ヒトの心身の健康にイヌとの生活が効果をもたらす過程について解析を行う予定である。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件)
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