研究課題/領域番号 |
21H03389
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
稲葉 洋平 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (80446583)
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研究分担者 |
緒方 裕光 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (50185500)
大森 久光 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70271442)
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
大和 浩 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (90248592)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 加熱式たばこ / 生体試料 / バイオマーカー / 曝露マーカー / 揮発性有機化合物 / 多環芳香族炭化水素 / ニコチン |
研究実績の概要 |
「加熱式たばこ」は、日本で販売開始されて10年近くが経過し、日本人喫煙者の25%が使用するまでに普及している。しかし、使用期間も短く加熱式たばこに関する健康影響は、不明な点が多い。我々は、これまでに加熱式たばこの主流煙・副流煙の有害化学物質の成分分析を行い、さらに、加熱式たばこと紙巻たばこ喫煙 者の尿試料から曝露マーカーとしてニコチン代謝物、たばこ特異的ニトロソアミン(発がん性物質)代謝物等の 分析を行ってきた。そこで本研究はこれまでの研究 をさらに発展させ、1. 曝露マーカー、2.炎症マーカー及び3.影響マーカーの3つの評価項目 について成分分析を行い、たばこの健康影響評価法の開発を行う。 今年度は、これまでの加熱式たばこの成分分析結果と紙巻たばこと加熱式たばこ喫煙者のバイオマーカーの分析結果を発展させ、喫煙者の3種類の評価項目の分析から、今後の日本人喫煙者の健康影響評価法を開発している。尿中曝露マーカー(ニコチン代 謝物、NNAL、VOCバイオマーカー (17成分)、多環芳香族炭化水素(PAH)バイオマーカー (7成分))分析値と使用たばこ製品群(紙巻たばこ喫煙者、加熱式たばこ 喫煙者、併用者、非喫煙者)における尿中曝露バイオマーカーの分析を行うために、研究体制の構築と倫理審査を並行して進めた。揮発性有機化合物(VOC)の尿中代謝産物(燃焼由来のベンゼン、1,3-ブタジエンなどガス成分の代謝物17成分)の 分析法の確認を行った。また、PAHバイオマーカー分析法のLC/MS/MS条件と前処理法の予備検討を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究参加者のリクルートが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、多環芳香族炭化水素類の代謝物の分析法を確立し、加熱式たばこ、紙巻たばこ、両たばこ製品の併用者の曝露実態をニコチン、たばこ特異的ニトロソアミン代謝物に加えて、燃焼由来のガス成分由来の揮発性有機化合物の代謝物と粒子成分由来の多環芳香族炭化水素の代謝物から、喫煙者の曝露実態解明を推進する。
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