研究課題/領域番号 |
21H03481
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
榎堀 優 名古屋大学, 情報学研究科, 講師 (60583309)
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研究分担者 |
間瀬 健二 名古屋大学, 数理・データ科学教育研究センター, 教授 (30345855)
吉田 直人 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 助教 (40836714)
原沢 優子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70303774)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 非密着衣類型センサ / 装着位置ずれ問題 / 介護応用 / 加速度センサ / 布圧力センサ / 衣類型センサ |
研究実績の概要 |
本研究は非密着衣類型センサの最たる問題である人体衣類間の位置ずれや皺の影響などを克服する方法と基盤システムを研究開発すると共に,人材の迅速育成や省力化が吃緊の課題である看護・介護現場の課題を対象に,有効性を検証することを狙う.初期提案の研究課題は以下の4項目である.(1)と(2)の二方向から主問題にアプローチを試み,(3)と(4)の二つの実現場課題を解決しつつ,その有効性を検証する. (1): 布圧力センサで構成する全面計測可能な衣類型センサによる非密着衣類型センサ基盤の構築,(2): センサの群体配置とセンサ値分布モデルによる位置ずれに頑健な計測技術の開発,(3): 非密着衣類型センサの活用による看護教育現場における指導速習化,(4): 非密着衣類型センサの活用による日常行動モニタリングとリハビリテーション効果の確認 R4年度は,R3年度で設計した布圧力センサ計測回路の実機回路を構築・導入した.最大320×160点の1面を100Hzで計測でき,全身版衣類型デバイス ver.2022の計測点数でも全面を100Hzで計測できる.なお,R4年度終了時点の実機回路導入数が,部品高騰や時間的実装コストなどにより当初想定より少数となったため,R5年度に予算を繰越し,当初想定数を確保する計画となった.しかし,担当企業との関係や,R5年度内容で実施した全身版衣類型デバイスの分析で判明した結論「着用時ノイズが大きく着用時の衣類形状推定が困難」を鑑み,項目(2)に注力する方針を変更したため,追加導入は見送った.当該予算は項目(2)の分析に利用した. 項目(2)ではR3年度に作成した396個のIMUが付加された衣類を用いて基準データセットを収録した.分析や利用はR5年度内容にて行った. 項目(3)(4)は共同研究者の原沢がR5年度より移動となったためゼロベースで再検討することとなった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
R5年度内容と合わせ,全身版衣類型デバイスによる衣類形状推定が困難である見込みとなったが,当初よりバックアッププランとして項目(2)を用意していた.その面からは計画のうちと言える.一方で,項目(3)(4)の実施は,前述の理由により,関係各所との関係・環境・計画の再構築が必要となっており,遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
R4年度内容を受けて,R5年度では,全身版衣類型デバイスの完成と計測,及び,分析を行うことを予定していて,その通り行った.結果,項目(2)へ注力する方向となった.また,R4年度内容で収集した項目(2)のデータセットを用いた位置頑健性の高い行動認識アルゴリズムの構築や,分析を計画していて,これもその通り行った.他の内容はR5年度報告を参照されたし.
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