研究課題/領域番号 |
21H03487
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
柴田 史久 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (80314425)
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研究分担者 |
木村 朝子 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (20324832)
松室 美紀 立命館大学, 情報理工学部, 助教 (90822859)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 時空間映像データ / 循環型フレームワーク / 複合現実感(MR) / 隠消現実感(DR) / 安全運転支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,実世界を観測した時間的・空間的に散在する画像やセンサデータを獲得・伝送・蓄積・変換・加工・表示するためのアプリケーションフレームワークSIGMA(Spatiotemporal Images with Generalized Management Architecture)の実現である.自動車や列車,ドローンから街頭カメラやスマートフォンまで,あらゆる機器から得られる画像・センサデータを収集し,循環・再利用できる基幹技術体系の構築が最終目標であり,本研究課題では,代表的な事例を想定して,必要となる要素技術の開発,フレームワークの概念設計と試作,複数の事例システムの試作を行う.最新の通信方式(5G)や最適な表示デバイスを組み合わせたシステムの実現を可能とするために,MR/DRレンダリング,特徴抽出,射影変換,3次元再構成などの関連技術を汎用的な形態でモジュール化することを目指す. このようなフレームワークの構築では,将来の発展性を見据えた概念設計が肝要となる.対象・目標を明確化するために,複数の応用事例を想定し,そこで遭遇すると予想される課題の解決方法や基盤となる要素技術を抽出する.具体的には,事例A:シースルーDR による安全運転支援,事例B:市街地における犯罪の監視・抑止,について検討した. 令和3年度では,事例Aに関して,周辺車両に搭載されたカメラやLiDARから得られる映像やセンサデータを,5G通信を利用して伝送し,DR 技術を用いて,不可視領域を可視化するシステムについて検討した.具体的には,不可視領域に動物体が存在するような状況を想定した手法について検討した.事例Bについて,蓄積した映像データを利用して現在の光景と過去の映像データを融合することを試みた.また,関連技術として,実世界と仮想世界を連携させる要素技術についても検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
具体的な応用事例として,前方車両に搭載されたLiDARおよびカメラ映像を用いて,前方車両自身によって生じる不可視領域を可視化するシステムを構築するなど,当初の予定通りに,技術開発が進んでいる.また,5G回線を用いて大容量の画像やセンサデータを送受信する実験なども実施し,成果をまとめることができたことからおおむね順調に進展している.また,循環型フレームワークにおける映像データの蓄積・配信機構についても検討が進んだ.その他にも関連技術として,MR型のコンテンツを,現実空間と仮想空間の間で連携させる機構の基礎検討を行うなど,一定の成果が出ているが,一部の実験についてはコロナの影響で機材の入手ができないということもあったため,上記のように判断している.
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通り研究を進める予定である.
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