研究課題/領域番号 |
21H03508
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
島田 裕 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (50734414)
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研究分担者 |
野村 亮太 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (70546415)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 人間行動データ / テンポラルネットワーク / 非線形時系列解析 / 心理的距離 |
研究実績の概要 |
本研究では,集団の行動データを計測すると同時にアンケート調査等により個人の心理的状態に関する情報を取得する実験を実施する計画である.本年度では,実際に音楽イベントにおいて参加者の行動を計測する実験を行った.実験では,音楽ライブを鑑賞するためにライブハウスに集まった参加者を対象とした.参加者に加速度センサを搭載した小型無線端末を胸の位置に首から吊してもらい,その行動を計測した.その際,同時にアンケート調査等により参加者の心理的状態や参加者間の心理的距離に関する情報を取得した.計測したデータから演者の違いと観客集団の行動の関係性を分析した.特に,同期的行動がどのような状況で生じるかを中心に調査した.上記に加え,舞台表現や映像作品を鑑賞する際の人間行動について多角的に検討した.多くの人が同時に鑑賞することの効果について,感動的なCMを用いた実験およびVR寄席を用いて検討したところ,観客サイズと瞬目数や面白いという主観的なおもしろさ評定の間には非線形の関係が見られた.中程度の人数である場合に最も高くなった.このほか,感動およびライブネスの概念を整理して,予備的な調査を行った.これらの研究成果を纏め,国内外の研究会等で発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で,当初の予定よりも実験の実施時期が遅れたため.それ以外の項目については順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
音楽イベント等で実際に計測した時系列データを複雑ネットワークや非線形時系列の解析手法を用いてより詳しく調査する.また,引き続き,人間の集合的感情(一斉に類似した感情が喚起される現象)の観点から,人間行動データの解析基盤構築を目指し,研究を進める.
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