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2022 年度 実績報告書

報道・議論の視点に着目した情報獲得支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21H03557
配分区分補助金
研究機関和歌山大学

研究代表者

風間 一洋  和歌山大学, システム工学部, 教授 (60647204)

研究分担者 土方 嘉徳  関西学院大学, 商学部, 教授 (10362641)
吉田 光男  筑波大学, ビジネスサイエンス系, 准教授 (60734978)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードソーシャルメディア / 情報獲得 / ニュース / 分極度 / ラベル付け
研究実績の概要

今年度は,以下の研究を行った.
1)報道・議論の対立度合いの定量化指標であるGarimellaのRWC(Random Walk Controversy)が持つグラフサイズが小さくなると正しく計測できない問題を,ランダムウォーク方法を変更し,グラフに応じて最適のパラメータを設定するAdaptive RWCを考案して第36回人工知能学会全国大会で発表した.ただし,さらに国際会議にも投稿したが,不採録であった.
2) Liangらのキーフレーズ抽出法を用いて,複数のメディアで共通するキーフレーズ集合(共通キーフレーズ)をトピックの要約として,各メディアの固有のキーフレーズ(差異キーフレーズ)をメディアの報道意図の要約として抽出し,可視化する手法を提案して,WebDB夏のワークショップ2022で発表した.
3) BreiらのLDAのトピック抽出結果を内容理解を支援するために,トピックのランキング上位の単語に対して,その単語の前後で係り受け関係にある単語の出現頻度を集計し,最も関係が強い単語を関連語として同時に表示する手法を提案し,WebDB夏のワークショップ2022で発表した.
4) あるトピックに関してメディアが報道したニュース数と,それに言及したツイート数の2種類の時系列変化に対して,それぞれ山西らのChangeFinderを用いて変化点を抽出し,さらに変化点直後のニュース群またはツイート群からキーフレーズを抽出することで,何らかのイベントの発生とその内容を把握する手法を提案し,DEIM 2023で発表した.
5) 今後BERTを活用するための先行事例として,BERTベースのEncoder-Decoderモデルの出力の制御方法について,レシピから魅力的なタイトルを自動生成する研究を行い,DEIM 2023で発表した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在までの進捗状況は以下の通りである.
1) 報道・議論の情報収集システムを,より大規模データを扱えるように改良した.
1) Adaptive WRCに関しては,国際会議に投稿した結果,類似論文が半年前に投稿されていたために不採録だったことから,今後の展開を検討中である.
2) BERTを用いたキーフレーズ抽出手法により,ニュースやツイート,及びそれらの集合へのラベル付けを実現した.
3) ニュースやツイートの時系列変化と,それに対する変化点検出により,注目すべき時点を調べることを可能にした.

今後の研究の推進方策

次年度は以下のように研究を推進する予定である.
1) 分極化の分析については,新しいアプローチを検討する.
2) ニュースとツイートの分析において,新たに形容詞を用いる手法と,ML-Askよりも良い感情分析手法を検討する.
3) 右派・左派などのイデオロギーの定量化指標を検討する.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 料理名を考慮したEncoder-Decoderモデルを用いた魅力的なレシピタイトルの生成2023

    • 著者名/発表者名
      山本 悠統, 風間 一洋
    • 学会等名
      DEIM 2023
  • [学会発表] メディアの報道とソーシャルメディアの反応の時系列分析2023

    • 著者名/発表者名
      井上 大成, 中北 雄大, 風間 一洋, 吉田 光男, 土方 嘉徳
    • 学会等名
      DEIM 2023
  • [学会発表] グラフサイズの影響を受けにくい適応型RWC2022

    • 著者名/発表者名
      藤兼 由生, 風間 一洋, 吉田 光男, 土方 嘉徳
    • 学会等名
      第36回人工知能学会全国大会
  • [学会発表] キーフレーズを用いたニュースメディアの報道姿勢の違いの分析2022

    • 著者名/発表者名
      中北 雄大, 風間 一洋, 吉田 光男, 土方 嘉徳
    • 学会等名
      WebDB夏のワークショップ2022
  • [学会発表] 係り受け解析を用いたLDAのトピックの内容理解の支援2022

    • 著者名/発表者名
      赤尾 貴仁, 風間 一洋
    • 学会等名
      WebDB夏のワークショップ2022

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公開日: 2023-12-25  

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