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2021 年度 実績報告書

ピクトグラムコンテンツの利活用支援プラットフォームの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21H03560
配分区分補助金
研究機関青山学院大学

研究代表者

伊藤 一成  青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (20406812)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードピクトグラム / 情報デザイン / プログラミング
研究実績の概要

研究代表者は,ピクトグラムコンテンツ作成環境「ピクトグラミング」およびその派生アプリケーション群を開発し,Webで公開している.2021年度は,それらの機能拡張を中心に行った.近年初等教育段階のプログラミング教育では,視覚的なブロックを使って記述するプログラミング環境が広く用いられている.ビジュアルブロックによるプログラミングも可能なバージョンも公開しているが,特にこのバージョンについて,オブジェクトの移動,ビデオモーションセンサー関連,キーイベントなどの機能を追加した.これらの拡張については,IEEEの技術者教育に関する国際会議にて発表し,高い評価を得た.
また,これまでに公開しているアプリケーション群はいずれもプログラミング学習の要素を加味しているため,一定のプログラミングスキルを要求するようになっている.そこで新たに,マウス操作のみでピクトグラムを作成できるバージョンのアプリケーションのプロトタイプを実装した.さらに,アプリケーションだけでなく,作品例,学習テキスト,初中等教育機関での実践例なども掲載しているがこれらのアップデートも定常的に行った.
2022年度以降計画しているピクトグラムコンテンツの共創,共有プラットフォームに関する仕組みの部分の設計を行なった.独自のデータベースを構築する方式では,セキュリティや運用面に関する懸念が多いため,まずはクラウド上のストレージにデータを共有し,クラスでの授業利用など,数十人程度の閉じたコミュニティを対象とすることとした.特に,他者が作成したプログラムを修正することで新たなコンテンツを作成するremixという仕組みについて,ピクトグラムコンテンツの構成素の粒度での共有と,それに対応するプログラムやメタコンテンツの共有と,2種の異なる表現形式で複合的に共有する機構について検討した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実装予定のプログラムが予想より時間がかかり,予定していたテストが実施できなかった.そのため,2022年度前半までにテストを行い,不具合の発見や検証作業,ヒヤリングに基づく機能修正等を行う予定である.

今後の研究の推進方策

本来2021年度に行う予定であった,マウス操作のみでピクトグラムを作成できるバージョンのアプリケーションに対するテストに関しては,2022年度前半に行い,不具合の発見や検証作業,ヒヤリングに基づく機能修正等を行う.ただし,2022年度計画しているピクトグラムコンテンツの共創,共有プラットフォームに関する仕組みの部分の実装とは独立な作業であるので,当初の予定通り研究を推進する.作業を支援する学生を予定より多く当てることで,進捗の遅れを取り戻す予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 複数のプログラミング言語で記述可能なピクトグラムコンテンツ作成環境の提案と実装2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤一成
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE)

      巻: Vol.7 No.3 ページ: 1-11

    • 査読あり
  • [学会発表] Pictoch - A Block-based Programming Learning Environment through Pictogram Content Creation -2022

    • 著者名/発表者名
      Kazunari Ito
    • 学会等名
      IEEE Global Engineering Education Conference (EDUCON 2022)
    • 国際学会
  • [学会発表] 情報Ⅰの教科書におけるピクトグラムの扱いについての比較2021

    • 著者名/発表者名
      御家雄一,伊藤一成
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告 コンピュータと教育,CE162

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公開日: 2022-12-28  

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