研究課題/領域番号 |
21H03562
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤本 徹 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (60589323)
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研究分担者 |
坂井 裕紀 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任研究員 (50848405)
坂本 一憲 早稲田大学, グリーン・コンピューティング・システム研究機構, 客員主任研究員(研究院客員准教授) (60609139)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | オンライン学習 / 学習エンゲージメント / ゲーミフィケーション |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、研究課題である「(1)学習者の状態を把握するために取得する学習者属性アセスメントの開発」、「(2)行動的・感情的・認知的エンゲージメントにそれぞれ対応するゲームデザイン要素を取り入れたエンゲージメント向上方法、評価方法の開発」、「(3)システム上で学習行動データの収集・分析するための学習状況モニタリングエンジンの開発」の各項目について、継続して調査や設計、開発を行った。 まず、本研究で採用したゲーミフィケーションユーザータイプ判定尺度を用いた調査結果を評価して、この判定尺度では学習者属性として明確に出にくい分類について改訂を行う必要があると認識したため、アセスメントの開発を次年度に継続することとした。次に、ゲームデザイン要素を取り入れたエンゲージメント向上方法として、前年度実施したゲーム的な参加を促す教示文と通常の学習課題の教示文を比較した実験を継続した。ChatGPTを用いて異なるタイプの教示文を生成する方法を採用し、ユーザータイプごとのゲーム的な参加促進の影響を試行的に評価した。現時点では介入による有意差につながる実験結果が出ていないため、この研究も継続して実施することとした。前年度開発を進めたMoodleベースのオンライン学習環境の構築に関して、学習環境に実装するモジュールの仕様検討を行い、実装可能で有効なゲーム要素を検討した結果、動画視聴時に同期的に情報提示する機能の実装が想定よりも大掛かりな開発が必要なことを確認した。そのため、事前事後に学習者の属性データ別に、学習活動時に教示やサブ課題を提示する方法を採用して開発を継続することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「(1)学習者の状態を把握するために取得する学習者属性アセスメントの開発」、「(2)行動的・感情的・認知的エンゲージメントにそれぞれ対応するゲームデザイン要素を取り入れたエンゲージメント向上方法,評価方法の開発」、「(3)システム上で学習行動データの収集・分析するための学習状況モニタリングエンジンの開発」のそれぞれの項目について、当初の想定通りに学習者の分類の改訂作業の必要が生じた点や、実装を行えない箇所が確認された点について、開発段階の活動を次年度も継続する必要が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度が最終年度となるため、開発中の学習者属性アセスメントの改訂については、年度前半に試行的な実証実験を実施できる範囲で実施し、実験環境の開発作業も完了させる。本研究で想定する学習文脈に対応した環境として開発したMoodleベースの学習管理システム上の実験環境に支援的介入を行うため、システムモジュールの開発や教材を統合してその評価のための実証実験を実施する。
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