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2021 年度 実績報告書

野生動物の個体数モニタリング手法の確立:自動撮影・深層学習・統計モデリングの協働

研究課題

研究課題/領域番号 21H03653
配分区分補助金
研究機関日本大学

研究代表者

中島 啓裕  日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (80722420)

研究分担者 寺田 和憲  岐阜大学, 工学部, 准教授 (30345798)
加藤 邦人  岐阜大学, 工学部, 教授 (70283281)
上野 将敬  近畿大学, 総合社会学部, 講師 (30737432)
東出 大志  岐阜大学, 応用生物科学部, 特任助教 (60634871)
飯島 勇人  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30526702)
安藤 正規  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (80526880)
相澤 宏旭  広島大学, 先進理工系科学研究科(総), 助教 (30910301)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード自動撮影カメラ / 個体判別 / 空間明示型捕獲再捕獲法 / 密度推定
研究実績の概要

本年度は,ニホンジカ,ニホンカモシカ,ツキノワグマおよびニホンザルの個体判別モデルを作成するために,十分な学習用画像データを取得することが目的であった.しかし,新型コロナ・ウィルスの蔓延により,一部予定していた現地調査を遂行できなかった.代わりに,すぐにアノテーション作業を行えるように態勢を整えた.画像取得の状況に関しては以下の通りである.シカに関しては,当初,奈良公園を訪問する予定であったが,出張が困難となり中止した.代わりに,取得済みの自動撮影カメラの映像の整理を行い,約100個体分の画像を取得した.現時点では,学習データが不足している状態である.カモシカについては,野外調査を行い,学習データの取得を行った.画像の枚数は依然として不十分であるが,自動撮影カメラは十分な台数を設置・現在も継続して稼働しており,順調にデータが蓄積されるはずである.クマに関しては,飼育施設(岐阜県と秋田県のクマ牧場)を訪問予定であったが,バックヤードの立ち入りが出来なくなった.状況が改善され次第,速やかに調査を行う予定である.サルについても,長野県の施設が閉鎖されたため,追加のデータの取得は出来なかった.ただし,サルに関しては,顔の特徴によって既知の個体の判別が可能であることはすでに確かめており,追加学習可能な画像データも入手済みであった.そこで,メトリックラーニングを可能にするために,画像のアノテーション作業を実施した.こちらの作業は順調に進行した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ・ウィルスの蔓延により,画像データを取得する予定であった,対象動物の飼育施設等が一部閉鎖されたため.とくに岐阜県のクマ牧場ではバックヤードの立ち入りが禁止となり,学習データとして必要な質・量の画像を取得できなくなった.また,奈良公園のニホンジカに関しても,緊急事態宣言の発令により,予定していた出張ができなかった.これらのことから,やや進捗が遅れている.

今後の研究の推進方策

画像データの取得に関しては,飼育施設が再開され次第,速やかに調査を遂行する.各施設の担当者との連絡は十分に出来ており,新型コロナ・ウィルスの感染状況が落ち着けば,すぐに実施できる体制にある.また,学習データを取得でき次第,すぐにアノテーション作業に移れる体制は整えており,計画の遅れを来年度中に取り戻せることが期待できる.

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公開日: 2023-12-25  

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