研究課題/領域番号 |
21H03680
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 大輔 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (30784889)
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研究分担者 |
有川 太郎 中央大学, 理工学部, 教授 (00344317)
地引 泰人 東北大学, 災害科学国際研究所, 客員研究員 (10598866)
石渡 幹夫 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 客員教授 (30831664)
原 裕太 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (50866910)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | インドネシア / 災害復興 / 防災教育 / 学術研究機関 / 媒介機能 |
研究実績の概要 |
当該年度は、現地における有識者ヒアリング及び関連する文献調査並びにアンケート調査を実施した。 フィールドの1つであるパル(スラウェシ島中部)に所在するタデュラコ大学(UNTAD)のIr. Drs. Abdullah, M.T.へのヒアリングでは、インドネシアの大学に固有な学生による活動であるKKN (Kuliah Kerja Nyata)においてもYouTube等のSNSを活動報告に活用している事例が見受けられること、初等教育において防災をテーマとして取り扱うことに困難を感じる教師が多いこと、大学に設立された防災組織の1つであるForum PRBが発災時に防災当局等と連携する事例があること等の知見を得た。 フィールドの1つであるアチェ(スマトラ島北部)において、研究協力者であるProf. Dr. Hizir Sofyan(シャクアラ大学)ら共同でアンケート調査を実施し、400人の大学教員等から回答を得た。変数間の関係について分析するべくクロス集計を行ったところ、男性の方が女性に比べて大学教員が防災に関する研究を発展させていると回答する割合が高い等の結果が得られた。また、構造方程式モデリング(SEM)による分析も行っており、潜在変数を導入することにより、防災・災害復興において現地の大学が果たし得る潜在的な役割等を「見える化」した。これらの研究成果については、2024年11月にアチェで開催される国際会議(16th AIWEST-DR)において発表予定である。 別のフィールドであるジャカルタ(ジャワ島北西部)においても、研究協力者であるDr. Dicky Pelupessy(インドネシア大学)とアンケート調査の実施に取り組んだ。今後、データ整理・解析を進め、結果を論文にまとめて英文学術誌に投稿する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の想定通り、現地における有識者ヒアリング及び関連する文献調査並びにアンケート調査を実施することができた。 なお、現在のところ研究を遂行する上での特段の課題は生じていない。 従って、現在までの進捗状況を「おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
災害復興や防災教育の過程において現地の学術研究機関が果たし得る媒介機能について体系化するべく、昨年度に引き続き現地の研究協力者と連携しながら、対象地域であるアチェ(スマトラ島北部)・ジャカルタ(ジャワ島北西部)・パル(スラウェシ島中部)・メラピ(ジャワ島中部)におけるフィールドワーク(有識者ヒアリング等)を実施する。 当該フィールドワークの成果等を取りまとめた上で、いずれかのフィールドにおいて現地の研究協力者等と共同でワークショップを開催し、世界に向けて研究成果を広く発信する。
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