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2022 年度 実績報告書

ベトナム紅河デルタ村落における共同体の再編-生計の多様化と生活の安定化

研究課題

研究課題/領域番号 21H03707
配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

柳澤 雅之  京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80314269)

研究分担者 藤倉 哲郎  愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (70722825)
新美 達也  名古屋学院大学, 経済学部, 准教授 (80773192)
澁谷 由紀  東京大学, 附属図書館, 特任研究員 (90821976)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード紅河デルタ / 共同体 / 婚姻圏 / 祭祀空間 / 土地利用
研究実績の概要

本研究では、1990年代以降のベトナム紅河デルタにあるナムディン省コックタイン村を対象として、歴史的に形成されてきた村落共同体の変容と再編を明らかにし、現在の地域社会における新たな共同体の形態と機能について考察することを目的としている。
コロナ禍による国内外の移動制限が大幅に緩和されたことを受け、2023年度から、現地調査を4年ぶりに再会した。6-7月の訪問では、行政村と合作社幹部層の交代や村のインフラ整備状況について聞き取り調査を行った。
9月の訪問時には、本研究活動の意図や計画について村人と共有すると同時に、1)村人の婚姻圏の拡大と転出入、2)氏族ごとの祭祀関連碑の所在確認と現在の利用、3)農業的土地利用等に関する現地調査を実施した。1)では、婚姻圏が、かつての集落や村を主な基盤としたものから、県や省に拡大していることがわかった。2)では、祭祀関連碑の新旧にかかわらず、よく保存されている場合とそうでない場合のあることがわかった。3)については、水田の耕作放棄田がおよそ10%にのぼることや、労力削減のための田植え機の導入が急速に進んでいることがわかった。
調査結果は、毎年刊行する百穀社通信No.22号としてまとめ、刊行した。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

前年度まで、コロナ禍のため現地調査を実施することができなかったため。

今後の研究の推進方策

2023年度の現地調査によって、市町村再編と合作社幹部層の交代が重なっていることがわかった。また、現地の報道によると、2025年1月より改正と地方が施行されることもわかった。したがって、2024年度に、集落の全戸を対象とした網羅的社会経済調査を実施する必要のあることがわかった。そのため、2015/16年度に実施していた同調査の分析結果を基にして、2024年度の同調査のための質問票調査の作成、現地調査のアレンジ等を最優先して進める。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] ハノイ大学ベトナム学研究所(ベトナム)

    • 国名
      ベトナム
    • 外国機関名
      ハノイ大学ベトナム学研究所
  • [雑誌論文] 2023年6月バッコック調査記録2024

    • 著者名/発表者名
      小川有子・藤倉哲郎・柳澤雅之
    • 雑誌名

      百穀社通信 22号

      巻: 22 ページ: 2-9

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] バッコック調査団は何をしているの? -研究の目的と意義-2024

    • 著者名/発表者名
      柳澤雅之
    • 雑誌名

      百穀社通信 22号

      巻: 22 ページ: 12-17

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 集落X悉皆調査を通じた人々の変遷について-婚姻圏の地理的広がりからみる-2024

    • 著者名/発表者名
      藤倉哲郎
    • 雑誌名

      百穀社通信 22号

      巻: 22 ページ: 18-21

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 村外就労機会とSDTVモデルー工業区開発と村落の発展-2024

    • 著者名/発表者名
      新美達也
    • 雑誌名

      百穀社通信 22号

      巻: 22 ページ: 22-30

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 集落Xの転出入に関する追跡調査2024

    • 著者名/発表者名
      藤倉哲郎
    • 雑誌名

      百穀社通信 22号

      巻: 22 ページ: 46-48

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 土地利用調査2024

    • 著者名/発表者名
      柳澤雅之
    • 雑誌名

      百穀社通信 22号

      巻: 22 ページ: 61-71

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日常時とトラブル時における移住起業者と地域住民の関係―静岡県南伊豆町の事例―2023

    • 著者名/発表者名
      谷優太郎・柳澤雅之
    • 雑誌名

      E-Journal GEO

      巻: 19 ページ: 1-14

    • DOI

      10.4157/ejgeo.19.1

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] How can the Bach Coc village study contribute to the Vietnamese studies: From an Interdisciplinary village study in the Red River Delta, Vietnam2024

    • 著者名/発表者名
      Yanagisawa Masayuki
    • 学会等名
      Ky yeu hoi thao khoa hoc quoc te
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] フィールドノートのデジタル化と多目的・長期的利用2023

    • 著者名/発表者名
      柳澤雅之
    • 学会等名
      U-PARLシンポジウム「むすび、ひらくアジア5:人文学における研究データの共有・公開に向けて」
    • 招待講演
  • [図書] 35 nam Viet Nam Hoc: Tiep can lien nganh, khu vuc hoc, khoa hoc phat trien2024

    • 著者名/発表者名
      FujikuraT, Ogawa,Y., and Yanagisawa,M.
    • 総ページ数
      1008
    • 出版者
      nha xuat ban dai hoc quoc gia ha noi

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公開日: 2024-12-25  

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