研究課題/領域番号 |
21H03715
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
南出 和余 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (80456780)
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研究分担者 |
佐々木 宏 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (50322780)
太田 哲 多摩大学, グローバルスタディーズ学部, 教授 (50636222)
片 雪蘭 奈良大学, 社会学部, 講師 (50848372)
山本 達也 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (70598656)
針塚 瑞樹 別府大学, 文学部, 准教授 (70628271)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 南アジア / 若者研究 / 不確実性 |
研究実績の概要 |
本研究は、現在の南アジア社会で1990年代生まれの若者たちが直面する「予測不可能な将来のもとでの一時的対応戦略」を「不確実性の時代」における新たな機会とみなし、そうした若者たちの行為思考を通して南アジアの社会変動を捉えることを目的としている。 2022年度には対面とオンラインでの研究会を3度実施し、若者の政治思考や日本の若者論との比較を試みた。また、2022年8-9月と12月には多くのメンバーがコロナ禍以降はじめて南アジアでの現地調査を再開した。代表者南出は、2021年度から現地調査機関に委託しながら進めている、首都ダッカでインフォーマルセクターの職に従事する若者にインタビュー調査を実施した。分担者山本は、カトマンドゥ在住のチベット難民の若者たちのコロナ禍におけるボランティア実践や個人的な仏教実践について調査研究を進めた。針塚は、デリーの児童養護施設出身の若者を対象に、仕事と社会関係に関するインタビュー調査を行った。片は、インドのデリーとダラムサラで暮らすチベット難民の若者たちについて、彼らの不安定な法的地位の現状と彼らの人生戦略を、職業観や結婚観に着目して調査した。佐々木は、現代インドの社会問題としての「若者問題」がどのように構築されているのかを明らかにするために、インド政府の若者政策にかかわる報告書や若者研究の動向を検討した。太田は、インド・デリー及びマニプル州タメロンにて、ナガ族の若者の将来に対する自己認識について調査を行った。 さらに、2023年2月に、オーストラリアからCraig Jeffrey教授とバングラデシュからHasan Ashraf准教授という、いずれも南アジアの若者研究では国際的に重要な研究実績のある研究者を招聘し、神戸女学院大学を会場に本研究主催の国際シンポジウムを開催し、南アジアの若者の生活戦略と社会変容について議論を展開した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現地調査を開始できたものの未だコロナ禍での行動規制が完全に解消されたわけではないため当初計画からはやや遅れ気味である。そのため2022年度の計画・予算の一部を2023年度に繰り越した。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度計画の残りの現地調査と2023年度計画の調査を2023年度中に集中して実施する。加えて、2023年度は前期と後期に各1回オンラインにてメンバー内での研究会を開催し、現地調査の報告と議論を行う。また前期と後期に各1回対面で、関連研究者を招聘したオープンの研究会を実施する。これらを経て、最終年度となる2024年には本研究成果のまとめを目指す。
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