|
フィードバックに基づき運動を修正する「感覚運動学習」の敏感期を制御するメカニズム解明を目指し、鳴禽類の歌学習をモデルとした行動神経科学研究をおこなった。幼鳥を騒音の中で育てて自分の声を聞こえなくし、後から静かな環境に戻したところ、本来は終わっているはずの歌の学習が再開して歌が獲得された。この際の音響的な変化を詳細に調べたところ、通常であれば2か月かかる学習プロセスが短縮し2週間ほどで標的歌要素が急激に生じ、ばらつきが小さくなり、系列が複雑化することが分かった。これに連動して脳活動と血中ホルモンが変化する可能性が示された。歌発達を自動解析できるソフトウェアを整備し、今後の研究の土台を築いた。
|