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2023 年度 実績報告書

理論と実践の往還を通した越境的学びによる日本語教師養成プログラムの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 22H00671
配分区分補助金
研究機関立命館大学

研究代表者

北出 慶子  立命館大学, 文学部, 教授 (60368008)

研究分担者 杉本 香  大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (50760823)
嶋津 百代  関西大学, 外国語学部, 教授 (90756868)
澤邉 裕子  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (40453352)
横溝 紳一郎  西南学院大学, 外国語学部, 教授 (60220563)
清水 裕子  立命館大学, 食マネジメント学部, 教授 (60216108)
西村 美保  清泉女子大学, 文学部, 教授 (60410875)
新矢 麻紀子  大阪産業大学, 国際学部, 教授 (70389203)
早矢仕 智子  宮城学院女子大学, 一般教育部, 教授 (60909836)
山口 洋典  立命館大学, 共通教育推進機構, 教授 (90449520)
中川 祐治  大正大学, 文学部, 教授 (70352424)
中谷 潤子  大阪産業大学, 国際学部, 教授 (20609614)
土元 哲平  中京大学, 心理学部, 任期制講師 (10897622)
安田 裕子  立命館大学, 総合心理学部, 教授 (20437180)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード日本語教員養成 / 現場と養成の連携 / 越境コミュニティ / 日本語教師のキャリア / 大学と地域日本語教育の連携
研究実績の概要

2023年度は、研究実施計画通り主に以下の2点の研究課題について取り組んだ。1つは、「日本語教育現場と大学の日本語教員養成課程との隔たりの有無と乖離がある場合の具体的内容やその背景」に関し、2024年度からの国家資格導入に向けての養成課程の現状についての調査結果である。2022年後半期からの養成課程教員への調査結果の分析、および、2023年開始した養成課程受講開始学生と修了学生への質問紙調査の結果を分析した。教員への調査結果については、日本語教育学会の春季大会でパネル発表を実施し、大学日本語教員養成課程研究協議会の秋季大会等でも話題提供し、論文としても2024年4月に日本語教育の学会誌に掲載された。これらの成果を発信することで、2024年度からの国家資格化に向けて大学で日本語教員養成を担当する教員と新制度に向けて検討するきっかけ作りに貢献することができた。また、アメリカの英語教師教育課程を訪問し、同じく第二言語としての言語教師養成のカリキュラム設計から学ぶことができた。
2つめは、「越境コミュニティの創設」である。杉本チームと澤邉チームは、日本語学校と大学、地域日本語教室と大学のそれぞれ連携の可能性や課題について洗い出し、学会での発表と論文掲載により、結果を発信している。日本語学校と大学に関しては杉本チームが計4回の越境を目的とした連携研究会を開催したことで、日本語学校と大学日本語教育の人的ネットワークの形成基盤が構築され始めている。嶋津チームは、初任日本語教師へのインタビュー調査を実施し、日本語教員の若手キャリア形成について発表し、論文化を進めている。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

現在までの進捗状況としては、当初の予定通り、課題1「日本語教育現場と大学の日本語教員養成課程との隔たりの解明」と課題2「越境コミュニティの創設・運営」について進めることができている。受講学生への質問紙調査については定量的分析をし、2024年5月の日本語教育学会での発表採用が決まっている。
後半期で予定していた課題3「現場と連携した学びの設計、評価方法と教材の開発」についても予定通り、2023年度後半期から調整に着手した。具体的には、ケースメソッド教材の開発と評価方法の開発について2023年度後半期から本科研の後半に向けて予定を策定している。実習教材については、出版社も見つかり、章立てと全体の構成を練ってきた。実習ワークブックの開発においては、2024年度に日本語学校をはじめとした実習受入れ現場教員の求める声と養成担当教員の考えを共有する研究会を開催し、その結果を反映していく予定である。

今後の研究の推進方策

2023年度後半から本プロジェクトの後半期を見据え、3つめの研究課題である「現場と連携した学びの設計、評価方法と教材の開発」の計画を立て、着手し始めている。2024年1月~3月は、現場と養成の連携の軸となる実習ワークブックの開発を進めてきた。2024年度は、現場と連携した学びの設計の軸となる実習教材ワークブックの開発にむけ、連携研究会、ケースの選出、教材の執筆を中心に進めていく。連携研究会については、具体的には、実習における評価の観点とルーブリックの開発、大学新卒で日本語学校に採用される若手日本語教師を現場と養成の連携で育成するインターンシップ制度や新人研修の検討、などを中心に2024年度に開催し、教材化と人的ネットワークづくりに貢献したい。教材は、2025年11月の刊行を目指して取り組む。

  • 研究成果

    (34件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 1件、 招待講演 4件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 地域日本語教室に参加する市民と 大学教員間の関係構築に関する一考察:インタビューにおける相互行為の分析から2024

    • 著者名/発表者名
      澤邉裕子, 早矢仕智子, 中川祐治
    • 雑誌名

      人文社会科学論叢

      巻: 33 ページ: 49-64

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 大学の日本語教員養成課程における地域と連携した教育実習のデザインと課題:日本語教員養成課程担当者へのインタビューから2024

    • 著者名/発表者名
      中川祐治, 澤邉裕子, 早矢仕智子, 杉本香, 西村美保
    • 雑誌名

      大学日本語教員養成課程研究協議会論集

      巻: 21 ページ: 1-16

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Communicating freedom in the bifurcation point: Amanogawa (the Milky Way) as a metaphor for developing the three layers model of genesis2024

    • 著者名/発表者名
      Teppei Tsuchimoto, Tamiyo Koyama
    • 雑誌名

      Culture & Psychology

      巻: online first ページ: -

    • DOI

      10.1177/1354067X24124241

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 質的研究教育のための「フェルトセンスから語る」体験―TAE ステップを用いて「庭の詩」を作成する実習を例として2024

    • 著者名/発表者名
      土元哲平・小田友理恵
    • 雑誌名

      質的研究と社会実装

      巻: 1 ページ: 35-47

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「hana-TEM:アートで描くわたしの径路」―TEAと質的探究学会第2回大会・研究交流委 員会企画ワークショップ2024

    • 著者名/発表者名
      土元哲平・上川多恵子・中本 明世・加藤 望・中坪 史典
    • 雑誌名

      質的研究と社会実装

      巻: 1 ページ: 66-77

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本語学校における大学日本語教員養成課程の実習受け入れの現状と課題―連携のために何が必要か―2024

    • 著者名/発表者名
      西村美保・杉本香・塩田朝子・山本弘子
    • 雑誌名

      大学日本語教員養成課程研究協議会論集

      巻: 21 ページ: 37-56

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本語教師教育者の専門性―教師教育者が考える熟達した教師教育者とは2024

    • 著者名/発表者名
      坪根由香里・嶋津百代・中谷潤子・西村美保・門脇薫
    • 雑誌名

      小出記念日本語教育学会論文集

      巻: 32 ページ: 71-86

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] PBLの風と土・第28回 担い手を理論がつなぎ方法論でつなげる2024

    • 著者名/発表者名
      山口 洋典
    • 雑誌名

      対人援助学マガジン

      巻: 56 ページ: 207-212

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 大学の日本語教師養成課程における地域と連携した授業のデザインと課題―日本語教師養成課程担当教員へのインタビューから―2023

    • 著者名/発表者名
      澤邉 裕子, 中川 祐治, 早矢仕 智子, 杉本 香, 西村 美保
    • 雑誌名

      日本語教育方法研究会誌

      巻: 30(1) ページ: 94-95

    • DOI

      10.19022/jlem.30.1_94

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 複線径路等至性アプローチにおける「拡張版・歴史的構造化ご招待」の提案:エドワード・ハレット・カーの歴史哲学とヤーン・ヴァルシナーの文化心理学を手掛かりとして2023

    • 著者名/発表者名
      小山多三代・土元哲平
    • 雑誌名

      TEAと質的探究

      巻: 1 ページ: 20-32

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「現場研究」の問題を問い直す2023

    • 著者名/発表者名
      土元哲平・松熊亮・鈴木勝己・吉川侑輝
    • 雑誌名

      質的心理学フォーラム

      巻: 15 ページ: 6-15

    • DOI

      10.24525/shitsuforum.15.0_6

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] キャリア教育は「未来の可能性領域」とどう関わるか?―「庭づくり」のメタファーから考える2023

    • 著者名/発表者名
      土元哲平
    • 雑誌名

      現代思想 2023年4月号(分担執筆)

      巻: 51(4) ページ: 117-127

  • [学会発表] 言語文化教育研究学会10周年大フォーラム「ナラティブの可能性」を再考する2024

    • 著者名/発表者名
      北出慶子
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会 第10回
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本語教員養成の再編に向けて2024

    • 著者名/発表者名
      北出慶子
    • 学会等名
      日本語教師養成・研修推進拠点整備事業 中部ブロック研修会
    • 招待講演
  • [学会発表] 文化心理学からみたエスノグラフィ:日本発達心理学会・日本質的心理学会合同シンポジウム2024

    • 著者名/発表者名
      サトウタツヤ・神崎真実・土元哲平・麻生武・岡本依子
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回大会
  • [学会発表] 大学における日本語教師養成と登録日本語教員制度2024

    • 著者名/発表者名
      北出慶子
    • 学会等名
      東京外国語大学国際日本研究センター 国際日本語教育部門主催 2023年度 第2回研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 能登地震における在留外国人の被災地ボランティア2024

    • 著者名/発表者名
      宗田勝也・山口洋典
    • 学会等名
      国際ボランティア学会
  • [学会発表] 大学での日本語教師養成課程は、何を目指すのか―プログラム開発、実習、キャリア、日本語学習支援の観点からみる今とこれから―2023

    • 著者名/発表者名
      北出慶子・澤邉裕子・嶋津百代・杉本香
    • 学会等名
      日本語教育学会 春季大会
  • [学会発表] TEM/TEAにおけるトランスビューとナラティブ2023

    • 著者名/発表者名
      上川多恵子、北出慶子、稲田栄一、中井好男、丸田健太郎、豊田香、横山草介
    • 学会等名
      TEAと質的探究学会第2回大会
  • [学会発表] 「変化」を捉える質的研究2023

    • 著者名/発表者名
      大川聡子・北出慶子・小路浩子・小林智之・小林聡子・能智正博
    • 学会等名
      日本質的心理学会 第20回大会
  • [学会発表] 登録日本語教員養成機関制度と大学における日本語教員養成課程―自律的なプログラム設計に向けて―2023

    • 著者名/発表者名
      北出慶子
    • 学会等名
      大学日本語教員養成課程研究協議会 秋季大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学の日本語教師養成課程における地域と連携した授業のデザインと課題:日本語教師養成課程担当教員へのインタビューから2023

    • 著者名/発表者名
      澤邉裕子, 中川祐治, 早矢仕智子, 杉本香, 西村美保
    • 学会等名
      第30回 日本語教育方法研究会
  • [学会発表] なぜ地域と連携した日本語教育実習を行うのか:大学の日本語教師養成課程担当教員の語りに現われたビリーフ2023

    • 著者名/発表者名
      早矢仕智子, 澤邉裕子, 中川祐治, 西村美保, 杉本香
    • 学会等名
      2023年度日本語教育学会秋季大会
  • [学会発表] 人生径路における美的瞬間:ナノ心理学的方法論としてのAuto-TEM2023

    • 著者名/発表者名
      土元哲平
    • 学会等名
      「生成AI時代の次世代共生社会にはいかなる文理融合研究が必要か?」R-GIRO「記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点」シンポジウム
  • [学会発表] ヤーン・ヴァルシナーの記号論的文化心理学と質的研究法 ―未来へ向けた可能性を考える―2023

    • 著者名/発表者名
      サトウタツヤ・滑田明暢・宮下太陽・上川多恵子・土元哲平・木戸彩恵・小松孝至
    • 学会等名
      日本質的心理学会第20回大会
  • [学会発表] 複線径路等至性アプローチ(TEA)における分岐点概念の再考2023

    • 著者名/発表者名
      小山多三代・土元哲平・安田裕子
    • 学会等名
      日本質的心理学会第20回大会
  • [学会発表] 記号とキャリア発達:ヴィゴツキーからヴァルシナーの記号論より人の成長を読み解く2023

    • 著者名/発表者名
      番田 清美・土元 哲平・市川 章子・宮下 太陽・サトウ タツヤ
    • 学会等名
      日本心理学会第87回大会
  • [学会発表] 「社会的諸力」概念を問い直す:個人と社会との関係づけを理解するためのいくつかの論点2023

    • 著者名/発表者名
      土元哲平・市川章子・小山多三代・小田友理恵・横山草介
    • 学会等名
      TEAと質的探求学会第2回大会
  • [学会発表] ビジュアル・ナラティヴから迫る日本語教師のキャリア観―経験の組織化と語りの共同性の観点から―2023

    • 著者名/発表者名
      嶋津百代・中谷潤子・土元哲平
    • 学会等名
      日本質的心理学会第20回大会
  • [学会発表] 日本語教育現場に根づく言説に対する日本語教師教育者の省察と意識化2023

    • 著者名/発表者名
      嶋津百代,門脇薫, 北出慶子,新矢麻紀子, 杉本香,中谷潤子, 西村美保
    • 学会等名
      日本語教育学会春季大会
  • [学会発表] 日本の地方部における日本語教育人材育成に向けた実践コミュニティ構築2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋志野・向井留実子・新矢麻紀子
    • 学会等名
      豪州日本研究学会研究大会/国際繋生語大会
    • 国際学会
  • [図書] 人物で読む心理学事典(分担執筆)2024

    • 著者名/発表者名
      サトウ タツヤ(監修) 長岡 千賀・横光 健吾・和田 有史(編) 土元哲平
    • 総ページ数
      430
    • 出版者
      朝倉書店
    • ISBN
      978-4254520361
  • [図書] Re-Inventing Organic Metaphors for the Social Sciences(分担執筆)2023

    • 著者名/発表者名
      Marc Antoine Campill(Ed.), Teppei Tsuchimoto
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      978-3031266768
  • [図書] Language Support for Immigrants in Japan: Perspectives from Multicultural Community Building2023

    • 著者名/発表者名
      Hattori, Keiko, Makiko Shinya and Kurie Otachi, eds.
    • 総ページ数
      196
    • 出版者
      Lexington Books
    • ISBN
      978-1-66691-021-6

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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