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2022 年度 実績報告書

早期英語教育におけるワーキングメモリ機能の認知発達的変容

研究課題

研究課題/領域番号 22H00675
配分区分補助金
研究機関福島大学

研究代表者

佐久間 康之  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (90282293)

研究分担者 湯澤 正通  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (10253238)
高木 修一  福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (20707773)
鈴木 渉  宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (60549640)
齊藤 智  京都大学, 教育学研究科, 教授 (70253242)
太田 信夫  東京福祉大学, 心理学部, 教授 (80032168)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード早期英語教育 / 言語的短期記憶 / 視空間的短期記憶 / 言語性ワーキングメモリ / 視空間性ワーキングメモリ / 音韻処理 / 音声産出 / 注意
研究実績の概要

本研究の目的は、小学校の早期英語教育(少ない英語接触量)における教育的効果を英語熟達度等による巨視的な効果だけでなく、微視的効果を探ることである。そのために、言語情報の処理に関する認知的効果に焦点を当てつつ、ワーキングメモリのメカニズムの視点から縦断的・横断的研究のデータに基づき学習者の母語(日本語)、外国語(英語)及び非言語の処理の変容の調査を行うことである。
研究調査の実施にあたり、小学校で英語学習を経験した全学年の中学生を対象にその実施内容に同意書に本人及び保護者から同意を得た。調査方法は、ワーキングメモリのメカニズムを測定するコンピュータプログラムに基づき、パソコンの画面に向かって個人のペース(処理速度)にあわせて解答してもらった。測定した内容は、二種類の言語情報(母語である日本語、外国語である英語)及び非言語(視空間)情報に関する短期記憶及びワーキングメモリに関する能力である。
この調査内容は基本的な統計分析を行った。本調査の協力者及び保護者へのフィードバック用の資料を作成した。資料内容は、各自の項目毎の能力を相対的な数量分析結果を付すとともに母語、外国語及び非言語の項目に関して教育的コメントを付した。これらの資料は、年度末に各家庭に簡易郵便にて報告した。特に3年生の中で前年度にも参加した協力者へは前年度と比較したデータを記載し、1年間の変容を報告した。
詳細な統計分析及び研究発表や研究論文の作成、投稿等は今後の課題である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的は、小学校で英語学習を経験した中学生を対象に横断的・縦断的データに基づき、ワーキングメモリのメカニズム内の様々な機能の変容を探ることである。
この点では、本研究の初年度から毎年、小学校で英語学習を経験した中学生を対象に横断的・縦断的データを数年間にわたり収集しており、おおむね順調に進展していると言える。

今後の研究の推進方策

従来の年度に引き続き、同様の調査を引き続き実施する予定である。さらに、国際的に認知度のある英語熟達度テストを中学3年生に実施する予定である。
最終的には数年間にわたり実施してきた膨大なデータを解析し、国際学会での口頭発表及び学会への研究論文の投稿を進めつつ、研究成果を広く推し進めていく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Group Assessment of Verbal Short-Term Memory and Verbal Working Memory in Sixth-Grade Elementary School Students2024

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki SAKUMA, Shuichi TAKAKI, Masamichi YUZAWA
    • 雑誌名

      JES Journal

      巻: 24 ページ: 165-180

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Changes in English Speech Production by Native Japanese Elementary and Junior High School Students: A Reanalysis of CNRep Using a Generalized Linear Mixed Model2024

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki SAKUMA, Shuichi TAKAKI
    • 雑誌名

      TELES Journal

      巻: 44 ページ: 1-9

    • 査読あり
  • [学会発表] 集団式ワーキングメモリアセスメントによる小学6年生の言語的短期記憶の測定2023

    • 著者名/発表者名
      佐久間康之・髙木修一・湯澤正通
    • 学会等名
      第23回小学校英語教育学会(JES)近畿・京都大会
  • [学会発表] 日本語を母語とする小中学生の英語音声産出の変容:混合効果モデルによるCNRepの再分析2023

    • 著者名/発表者名
      佐久間康之・髙木修一
    • 学会等名
      第20回日本ワーキングメモリ学会大会
  • [学会発表] A Computer-based Working Memory Measurement for Japanese Junior High School EFL Students2023

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki SAKUMA, Shuichi TAKAKI, Masamichi YUZAWA, Satoru SAITO
    • 学会等名
      57th RELC International Conference
    • 国際学会
  • [図書] 小中学生の英語学習におけるワーキングメモリの基礎研究2023

    • 著者名/発表者名
      佐久間康之
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      風間書房
    • ISBN
      978-4-7599-2493-0

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公開日: 2024-12-25  

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