研究課題/領域番号 |
22H00747
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
出口 正之 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (90272799)
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研究分担者 |
尾上 選哉 日本大学, 経済学部, 教授 (00341199)
工藤 栄一郎 西南学院大学, 商学部, 教授 (30225156)
太田 心平 国立民族学博物館, 超域フィールド科学研究部, 准教授 (40469622)
五月女 賢司 大阪国際大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30535571)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 博物館学 / 会計学 / 標本・会計資料交差調査法 / 資産評価 / 公正価値 |
研究実績の概要 |
今年度は初年度であったが、研究の開始にあたって、分担者の五月女が米国小博物館協会の賞を受賞し、米国において表彰されたので、海外の博物館とのパイプができあがった。また、それぞれ個別に博物館を訪問し、課題を抽出した。 博物館学者と会計学者とで同時に博物館の収蔵庫を調査する<標本・会計資料交差調査法>については、協力いただいたA博物館(国立)を対象としてはじめて実施した。日本の会計学者が研究目的で博物館の収蔵庫に入ったのは、これまで前例がないのではないかと考えている。<標本・会計資料交差調査法> ①収蔵庫の資産を会計学者と博物館学者が②財務諸表を見ながら検討するものである。A博物館の固定資産台帳は膨大でデジタルデータのまま画面上でお見せいただいた上で、標本資料室へ移動。収蔵庫内見学した。 国立博物館は法人化後、例えば、取得価格や寄付受け入れ品については、公正価格算出の委員会の設置などが整備されていることが明らかになった。他方で、資産除去の発生の事例なども明らかになった。 <標本・会計資料交差調査法>については、多くの博物館から賛同を得られたが、実際の調査については、A博物館以外からは協力が得られず、今年度は当該博物館だけを実施し、あとは個別に博物館を調査した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
<標本・会計資料交差調査法>という方法論に果敢に挑戦し、実際に行うことができた。また、偶然のこととはいえ、分担者が米国小博物館協会から賞を受けるという偶然に恵まれ、本研究プロジェクトが海外にも知れ、国際学会発表にもつながったから、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後も博物館調査を実施する。また、<標本・会計資料交差調査法>の協力博物館を開拓していく。
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