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2022 年度 実績報告書

在外日本美術の保存修復技法の比較調査と国際的な保存活用に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 22H00749
配分区分補助金
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館

研究代表者

島谷 弘幸  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 皇居三の丸尚蔵館, 館長 (90170935)

研究分担者 小泉 惠英  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 未登録, 副館長 (40205315)
河野 一隆  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部, 部長 (10416555)
木川 りか  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 課長 (40261119)
早川 典子  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, 室長 (20311160)
志賀 智史  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 室長 (90416561)
安永 拓世  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 室長 (10753642)
鷲頭 桂  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 主任研究員 (90590448)
渡辺 祐基  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 研究員 (20825583)
倉島 玲央  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, 研究員 (40807492)
桑原 有寿子  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部企画課, 研究員 (50784039)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード在外日本美術 / 文化財修理 / 国際協力 / 展示基準
研究実績の概要

<海外の日本美術作品の保存方法、修理方法、活用状況の調査>
まず北米の美術館のなかから調査地を検討し、メトロポリタン美術館、およびフリアギャラリー(現、国立アジア博物館)を対象とした聴き取り調査を実施することとし、趣意書を作製して先方へ依頼文書を正式に送付した。また、調査に際しての聴き取りの内容を研究協議でまとめ、日英表記の質問票を作成した。

<どのような材料・形態・状態の絵画等の軸装がどのくらいの展示や活用に耐えうるかを検討>
海外と日本関係者の間で、とくに頻繁に議論となる展示期間の問題について検討を行うための実験方法を検討した。まず、掛軸に及ぶ物理的変化を調べるために、どのような模擬的な試料を作成するのがよいか、またどのような試験方法を用いるか検討した。予備試験として教育参考資料の掛軸数点を用いて、微細な形状変化を計測が可能な複数の計測方法を試行した。また、さまざまな環境条件の場所に予備試験用のサンプルを設置し、十分な精度で計測が可能かどうかを検証した。予備試験を通じて、試験方法が決まったので、本試験用の掛軸を作製した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

海外での聴き取り調査について、十分な事前準備と連絡調整をすることができた。また、掛軸の物理的変化を調べる実験についても、いくつかの計測方法を試すことを通じて、今回の目的に沿った試験方法を決定するに至り、本試験用の掛軸の仕様も決まって、試験用掛軸を作製することができた。

今後の研究の推進方策

海外での聴き取り調査のための質問票など、ひとつの形を作ることができたため、今後は欧州などほかの地域の聴き取り調査も展開していきたい。
また、掛軸の形状の物理的変化を測定する実験については、予備試験で得られたデータと合わせ、本実験の結果を論文にまとめることを計画しており、本研究課題の研究成果を広く公表することを考えている。

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公開日: 2024-12-25  

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