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2024 年度 実績報告書

海底段丘と海底活断層から構築する相模トラフ周辺の新たな地殻変動モデル

研究課題

研究課題/領域番号 23K22027
配分区分基金
研究機関広島大学

研究代表者

後藤 秀昭  広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (40323183)

研究分担者 楮原 京子  山口大学, 教育学部, 准教授 (10510232)
杉戸 信彦  法政大学, 人間環境学部, 教授 (50437076)
隈元 崇  岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (60285096)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2025-03-31
キーワード海底活断層 / 海底段丘 / 海底地形 / 相模トラフ / アナグリフ
研究実績の概要

昨年度,相模構造線(相模湾断層)の南部を対象に測深調査を実施して地形情報を取得した。このデータを後処理することで高精度で高品質な情報とすることができた。これを含めて地形アナグリフを作成し直し,活断層地形を改めて検討した。その結果,昨年度は中軸部での横ずれ変位の可能性が明らかになったが,今年度は最も活動的と思われる相模構造線付近で横ずれ変位地形の明確な証拠が得られた。当地の地震学的,測地学的研究と整合するものであるが,地形および地質学的研究においてこれまで全く認められていなかったことである。研究課題の仮説が立証できただけでなく,沈み込み帯における長期的な地形地質の発達過程を議論する材料を得たと考えられる。
一方,海底活断層の活動によって発生した2024年能登半島地震についても本研究課題の発展を考えるうえで重要な対象と考え,現地調査や検討を行った。2024年能登半島地震によって,半島北部沿岸が隆起することで,浅海の地形が広く陸化し,新たな海成段丘地形が出現した。その様子を現地で詳細に計測し,高密度な点群地形データを得た。通常観察することが困難な浅海底の地形を詳細に観察し,地形形成を検討することができた。これらの結果,段丘地形から隆起量を読み取る際の地形指標について情報を得ることができた。また,生物遺骸の高度と分布する地形との関係についても貴重な情報を得ることができた。今後の古地震や変動地形の研究の発展に資する情報となると考えられる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2025 2024

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 変動地形学的手法による海底活断層の認定と意義2024

    • 著者名/発表者名
      森木ひかる・中田 高・後藤秀昭・杉戸信彦・徳山英一・隈元 崇
    • 雑誌名

      活断層研究,

      巻: 61 ページ: 17-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地震後に書き加えられた能登半島北岸沖の海底活断層-反射断面による活断層認定の問題-2024

    • 著者名/発表者名
      後藤秀昭・鈴木康弘
    • 雑誌名

      科学

      巻: 94 ページ: 950-955

  • [雑誌論文] 能登半島地震による地変の地図作成と海底活断層2024

    • 著者名/発表者名
      後藤秀昭
    • 雑誌名

      地理

      巻: 69 ページ: 45-53

  • [雑誌論文] 海底活断層の認定手法の転換を迫る能登半島地震2024

    • 著者名/発表者名
      後藤秀昭
    • 雑誌名

      科学

      巻: 94 ページ: 626-630

  • [学会発表] 相模トラフ中北部周辺の変動地形2025

    • 著者名/発表者名
      後藤秀昭・杉戸信彦・隈元崇・楮原京子
    • 学会等名
      日本地理学会2025年春季学術大会
  • [学会発表] 能登半島北岸沖の海底活断層と地震断層 ―反射探査に偏った断層認定の問題と海底地形検討の必要性―2024

    • 著者名/発表者名
      後藤秀昭・渡辺満久
    • 学会等名
      日本地理学会2024年秋季学術大会

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公開日: 2025-12-26  

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