研究課題/領域番号 |
22H00762
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
與倉 豊 九州大学, 経済学研究院, 教授 (70586552)
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研究分担者 |
鎌倉 夏来 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00791831)
近藤 章夫 法政大学, 経済学部, 教授 (60425725)
水野 真彦 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 教授 (80305664)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | イノベーション / ネットワーク / エコシステム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,イノベーション・エコシステムの時空間特性として,時間軸でみたネットワークの共進化プロセスとおよびイノベーションの空間性に光を当て,知識経済化が進む現在におけるイノベーション政策の課題を検討することにある.本年度はイノベーション・エコシステムに関する文献レビューと,特許の共同出願に関するデータを用いたイノベーションネットワークの可視化に関する研究準備に注力した.本年度の成果は下記のようにまとめられる.第1に,静岡県浜松地域を事例とした実証研究では,公的な支援機関について,政策的支援に関する情報を取りまとめる中心的主体としての役割を有していると定性的に評価している.英語論文としてまとめており投稿準備をしている.第2に,イノベーション・エコシステムを検討する際の適切な空間スケールについて,地域イノベーションシステムの先行研究を参照し,検討した.これは推進すべきエコシステムはどのような空間性をもつべきか,という本研究が掲げる課題に関連したものである.以上の成果は現在,投稿論文としてまとめられるように分担研究者らと議論を続けている.そのほか,進化経済地理学にて中心的課題となる領域性とネットワークの観点に基づく理論的・政策的研究に加えて,製造業のリショアリング(国内回帰)に関する研究成果を得ることが出来た.以上の成果をエコシステムの文脈のなかで再定置することを次年度の研究課題としている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
経済地理学的観点から国内外のイノベーション政策に関する文献研究を進めることができた.またイノベーション・エコシステム概念を用いた理論的・実証的研究のレビューも進んできており,定量的な分析のための準備も分担研究者の追加により,可能となっている.
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今後の研究の推進方策 |
イノベーションエコシステムの文献研究,実証研究,統計分析の進捗を確認しながら,資料収集を進める.また地理情報システムを用いた特許の共同出願ネットワークの分析を行うため,2024年度には研究分担者を追加する予定である.
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