研究課題/領域番号 |
22H00875
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岸 保行 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50454088)
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研究分担者 |
遠藤 貴宏 神戸大学, 経済経営研究所, リサーチフェロー (20649321)
原 頼利 明治大学, 商学部, 専任教授 (30366900)
坪山 雄樹 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (50508645)
藤山 敬史 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (00756463)
セルメス鈴木 寛之 (鈴木寛之) 京都大学, 経済学研究科, 講師 (30916888)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 新潟県内の酒蔵 / コロナの影響 / 輸出 / 販売チャネル |
研究実績の概要 |
2022年度は、新潟県の酒蔵でのヒアリング調査を実施し、輸出状況やコロナへの対応状況さらには生産体制(季節杜氏の活用状況など)と管理会計に関するヒアリング調査を実施した。コロナ禍でレストラン需要が大幅に減少するなかで、生産規模の大きな酒蔵では、複数の販売チャネルを上手に組み合わせながら、レストランでの販売分をスーパーなどでの販売に変更するなどして、レストラン需要の減少に対処していた。他方で、生産量の少ない小規模酒蔵では、販売先の大部分がレストランであったため、コロナによって大きな打撃を受けていた。しかし、これまでに取引の無かったスーパーなど新しい販売チャネルの開拓を実現させていた酒蔵も散見された。コロナの影響を受けても輸出は好調であった。これまでは、海外では日本食レストランでの消費がメインであったが、コロナの影響で海外における小売店での消費が増えているのではないかといった声が聞かれた。また2022年度は、翌年度以降に実施予定の酒蔵を対象とした質問票の原案を作成し、いくつかの酒蔵で質問項目を確認してもらい、質問内容についてディスカッションをおこなった。また、新潟県内の日本酒の卸売会社や商社へのヒアリング調査を実施し、県内での日本酒需要の現状に関するヒアリング調査も実施した。研究分担者との月1回の定期的な研究会を開催し、調査内容を共有しながら、今後の調査で深掘りしていく内容について議論をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度である2022年度は、新潟県内の酒蔵でのヒアリングをおこない本研究のフレームワークに関する基礎的なヒアリングを実施することができた。また、翌年度以降に実施予定の酒蔵へのアンケート調査の質問紙の原案も作成することができた。
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今後の研究の推進方策 |
来年度以降、本年度に酒蔵でのヒアリングに基づき作成したアンケート調査を実施する。また、来年度以降は新潟県以外の酒蔵に調査対象範囲を広める。また、海外の酒蔵での調査も実施し、海外の酒蔵が環境の変化にどのように対応しているのかに関する調査もおこなう予定である。
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