研究実績の概要 |
2022年度は、5つのサブテーマの中、1)優れた顧客体験を理解するために、アンケートデータ、顧客購買データ、レビューデータなどから感情を伴う顧客行動を抽出する方法の開発、2)顧客の感情の背後にある様々なレベルでの幸福感を捉え、顧客の社会属性の変化が他者の幸福と自分の幸福のバランスをとるようになる条件の抽出、4)顧客の頭の満足だけではなく心の満足を得られる顧客サポートマネジメント法の研究、5)企業側のファネルマネジメントのみを追求することからの脱却の必要性の検証を行った。 1)2)に関しては、レビューデータから、他者の幸福と自分の幸福に関する感情を伴う顧客行動を抽出する方法を開発した成果「 他者用購入に関する感情テーマの抽出と商品ジャンルとの関係分析」を,第 13 回横幹連合コンファレンス(予稿集, A-4-5, 2022)で発表した。また、4)に関しては、顧客の頭の満足だけではなく、心の満足を得られる顧客サポートマネジメント法の研究の成果「心理ロイヤルティアセスメント(構造化&定量化&考察)手法の改良」を,第 13 回横幹連合コンファレンス(予稿集, A-4-4, 2022)で発表した。 5)更に、5)に関しては、企業側のファネルマネジメントのみを追求することからの脱却の必要性の検証として、進化した価値共創型サービスに関する研究成果「進化した価値共創型サービスとサービスサイエンスを実ビジネスに適用した事例研究」、「進化した共創型サービスにおける顧客と企業との共創・顧客同士の共創に関する考察」、「進化した共創型サービス『顧客と提供者・提供者同士の共創を通し自律的・持続的なサービス品質向上を実現する「コミュニティ循環型サービス運営モデル」』に関する考察」を第 13 回横幹連合コンファレンス(予稿集, A-4-1,A-4-2,Aー4ー3,2022)で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
5つのサブテーマの中、3)個人の幸福感を最適化するようなモデル化に関しましては、予備調査の条件が整わず、2023年に繰り越しとなり、少し遅れ気味とはなったが、1)優れた顧客体験を理解するために、アンケートデータ、顧客購買データ、レビューデータなどから感情を伴う顧客行動を抽出する方法の開発、2)顧客の感情の背後にある様々なレベルでの幸福感を捉え、顧客の社会属性の変化が他者の幸福と自分の幸福のバランスをとるようになる条件の抽出、4)顧客の頭の満足だけではなく心の満足を得られる顧客サポートマネジメント法の研究、5)企業側のファネルマネジメントのみを追求することからの脱却の必要性の検証の研究に関しては、計画していたよりも、それぞれの研究が順調に進み、学会発表まで進んでいるので、全体としては、おおむね順調に進展していると考えられる。 また、4)に関しては、著書「A New Approach to Resilient Hospitality Management : Lessons and Insights from Kyoto, Japan」が出版されている。 更に、5)に関しては、研究成果「Analysis of Factors Influencing the Choice between Ownership and Sharing: Qualitative and Quantitative Survey Results on Car Sharing Service Users Conducted in Japan」がSustainability, Vol.14, No.19,2022に掲載されている
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