研究課題/領域番号 |
22H01016
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
高橋 正弘 大正大学, 社会共生学部, 教授 (10360786)
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研究分担者 |
本田 裕子 大正大学, 社会共生学部, 教授 (00583816)
福島 真司 大正大学, 地域創生学部, 教授 (50249570)
谷田 林士 大正大学, 心理社会学部, 教授 (50534583)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 環境教育 / 野生生物保護 / 希少種 / フレーミング |
研究実績の概要 |
2022年度の本研究の研究実績の概要については、おおむね以下のとおりである。 野生生物との共生が課題になっている地域や自治体で取り組まれている環境教育のフレーミングのバリエーションを探るという目的に基づき、複数の事例を抽出して調査し、そこから得られた結果から知見を整理していくという作業を通じて、地域における野生生物との共生に係る環境教育の確立プロセスと振興の課題を明らかにする作業を行った。この作業のために、日本国内の複数の自治体を調査した。2022年度の調査においては、当初計画で予定していた通り、住民意識を把握するためのアンケート調査を島根県雲南市で実施した。加えて、自治体ヒヤリング調査として、長崎県対馬市、沖縄県与那国町を訪問し、行政関係者に対する聞き取りを実施した。そのほか、小山市や鴻巣市の住民を対象とした調査も実施した。 2022年度は海外渡航が依然として難しい状況であったため、海外事例については文献調査を中心に行った。 これらの調査によって、複数の学術論文を執筆し発表を行った。特に北海道のヒグマに関する環境教育については2報文を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
採択された初年度は、学振に申請して年度を数か月超えた調査を一部実施したが、当初予定していた自治体での住民へのアンケート調査および該当自治体への訪問調査は、おおむね予定通り遂行することができた。ただし海外調査については依然として時期を待つ必要があり、当該年度の実施は見送らざるを得なかった。引き続き実施の可否について情勢を見ながら、場合によっては代替地の検討について次年度以降判断していきたい。 2022年度は本研究課題の概要を把握すべく、郵送調査およびWEB調査を交えて幅広い自治体での住民意識に係る現状把握を行った。次年度は「フレーミング」についての理論的な整理を行うこととしたい。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度においては、予定している自治体での住民へのアンケート調査および該当自治体への訪問調査を行う。自治体および事例については、埼玉県鴻巣市、栃木県小山市で住民意識の把握を、そして自治体ヒヤリング調査としては、長崎県対馬市、新潟県佐渡市、鹿児島県奄美市を訪問する予定である。また2023年度には海外調査を実施できたことで情報 収集をすすめていきたい。さらに研究全般としては、本研究課題の中心的なキーワードである「フレーミング」についての理論的な整理を行うことを予定している。
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