研究課題/領域番号 |
22H01033
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
丹治 敬之 岡山大学, 教育学域, 准教授 (90727009)
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研究分担者 |
高橋 甲介 長崎大学, 教育学部, 准教授 (10610248)
松下 浩之 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (30633789)
高浜 浩二 作新学院大学, 人間文化学部, 教授 (40616299)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 幼児 / ひらがなの読み書き / 認知的要因 / 家庭のリテラシー環境的要因 / 縦断調査 / 早期支援 / 発達 |
研究実績の概要 |
本研究は、就学前にあたる4~6歳の幼児期の読み書き発達、および関連する認知的・家庭のリテラシー環境的要因を明らかにすることを目的としている。加えて、就学前の読み書き発達と関連する背景要因の解明を通して、読み書き困難児の早期把握・早期支援の充実に向けた基礎資料を得ることもまた、本研究における大きな目的の1つでもある。 研究2年目であるR5年(2023年)度では、R4年度から開始した調査の追跡調査を実施した。具体的には、年長児になった子どもたちとその保護者を対象に、年長夏時点(2時点目)、年長冬時点(3時点目)に、読み書きの発達や関連する認知課題の実験調査、および家庭でのリテラシー環境に関する質問紙調査を実施した。現在、4歳から6歳児における読み書き習得度の経年変化、および関連する認知的要因、家庭のリテラシー環境の要因について分析を進めている。1年目の調査結果については、4歳児における読み発達に関連する認知的要因、および家庭でのリテラシー環境の要因をまとめ、現在、学術雑誌に投稿中である。 次年度以降では、就学後1年生になった子どもたちの追跡調査を計画することで、就学前の子どもたちの読み書き発達が、就学後の学校生活またはその後の読み書き発達に対して、どのような影響があるのかについて、明らかにする。また、読み書きの学習に困難を示す子どもたちを対象にした、読み支援アプリを開発し、その有用性や有効性を検証することも計画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画していた調査研究について、計画通りに実施できているため。また、読み書きの学習に困難を示す子どもたちを対象に計画しているアプリ開発についても、順調に進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
就学前の子どもたちの縦断調査データをまとめ、読み書き発達の軌跡や関連する認知的・環境的要因モデルの構築を進める。就学後の追跡調査も並行して進め、就学前後の移行期における読み書き発達モデルの構築、および就学前の読み書き発達が、就学後の子どもたちの学習および学校生活にどう影響するのかについても検討していく。並行して、読み書き学習困難な子どもたちを支援する学習アプリを開発し、アプリの有効性に関する予備調査研究を推進していく。
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