研究課題/領域番号 |
22H01038
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
杉本 雅則 北海道大学, 情報科学研究院, 教授 (90280560)
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研究分担者 |
稲垣 成哲 立教大学, 文学部, 特任教授 (70176387)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 行動センシング / 測位技術 / 学習支援環境 |
研究実績の概要 |
本研究では,近年進展が著しいセンシング技術を活用し,教室,オンラインおよび実世界での網羅的かつシームレスな時空間行動データの取得と解析により,学習者の行動と学習との関係を明らかにするとともに学習支援環境の設計指針を提案することを目指す.多様化する学習環境に対応するため,教室以外での学習活動を含めて詳細に分析する必要がある.本申請では,教室,自宅等からのオンライン,およびそれらと学習課題を共有する実世界での学習活動を対象とする.オンラインでのコンピュータの操作ログ,屋外フィールドワークおよび博物館での他者,観察対象,展示物とのインタラクションデータを取得する技術を構築し、現場での実践を通して評価を行う。 当初の研究計画に基づき、今年度は以下の研究を実施した。 1.関係者への趣旨説明、協力依頼:協力予定小学校の理科担当教員と議論し,学校行事等との調整や作業分担(単元設計等)について確認した.さらに、協力予定博物館の現地スタッフによる来館対応,単元と連携したwebコンテンツ開発や利用など,協力体制やその内容について議論した. 2 システム開発:申請者らがこれまでに開発した要素技術を統合,拡張し,システム構築を進めた.オンライン学習時の画像,音声,テキストデータ処理および視線計測を含む操作記録機能の追加実装,さらに各学習環境下で取得されたデータの統合的処理のためのデータベース管理システムや深層学習等の機械学習機能を含むデータ解析ソフトウェアの開発を進めた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度に立てた目標はほぼ達成できており、次年度の研究計画への支障はないことから、おおむね順調な進展と判断する。
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今後の研究の推進方策 |
現時点ではCOVID-19の影響はほぼ無くなりつつあるが、現場での大規模な実証実験を伴う研究であるため、不測の事態に臨機応変に対応しつつできる限り当初目標を達成する研究計画を準備する必要があると考えている。
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