研究課題/領域番号 |
22H01044
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安武 公一 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 准教授 (80263664)
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研究分担者 |
井上 仁 中村学園大学, 流通科学部, 教授 (70232551)
多川 孝央 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 学術研究員 (70304764)
山川 修 福井県立大学, 学術教養センター, 客員研究員 (90230325)
隅谷 孝洋 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (90231381)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 協調学習 / 学習科学 / シミュレーション分析 / 複雑系 / 計算社会科学 / ネットワーク分析 |
研究実績の概要 |
本研究の基本的な構想は,(i) 協調学習活動の時系列データ収集と解析,(ii) 実際のネットワークに双対なネットワーク・ダイナミ クス・モデルの構築と理論分析,(iii) 理論モデルの拡張,(iv) Learning Analyticsへの応用,という基本フェーズに沿って研究を実施するというものである.研究初年度の2022年度には,(i)と(ii)のフェーズに着手する予定であった.具体的には,(i) 協調学習活動時のMultimodalデータを収集する.(ii) 収集したデータに基づいて協調学習のTemporal Networksの特性量を解析する.(iii) 解析結果を記述する理論モデルの拡張的開発の基礎研究に着手,などを予定していた. しかしながら当初予定していた (i) の時系列データの収集が部局の承認等の問題により予定通りには進まず,止むなく2022年10月に再度研究スケジュールの調整を行った結果,初年度に計画していた研究の一部を約7ヶ月延長し,2023年度に繰り越すこととした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上の「研究実績の概要」でも述べたように,当初予定していた協調学習に関するデータ収集について一部関連機関から承認を得ることができず,理論研究の基礎となるデータ収集等を2023年度に繰り越さなければならなくなったこと,これが当初の計画に比して本研究が「遅れている」と判断した理由である.
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今後の研究の推進方策 |
繰越申請した2022年度の研究プランを7ヶ月ほど延長し,2023年度前半期に実施する予定である.この繰越申請した研究プランの遂行後,次の研究を計画している.(i) 協調学習のTemporal Networksの特性量を解析,(ii) 解析結果を再現する基礎的な理論モデルの検討.(iii) 基礎的理論モデルの検討後,Temporal Networksの枠組みを使った理論の拡張.(iv) 学習活動の「バースト性」をとらえるためにTemporal Networks,Network Dynamics,そして点過程といった複数の領域に渡る理論研究にもチャレンジする. 研究最終年度の2025年度にはTemporal Networks上のダイナミクスを抽象的にとらえることのできる,Topological Data Analytics(TDA)の知見を応用しそのフレームワークを導入し,研究を拡張することも計画している.
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