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2022 年度 実績報告書

講義型授業における知識習得プロセスに依存したジェネリックスキルの育成と評価

研究課題

研究課題/領域番号 22H01049
配分区分補助金
研究機関東京都立大学

研究代表者

山下 英明  東京都立大学, 経営学研究科, 教授 (30200687)

研究分担者 松田 岳士  東京都立大学, 大学教育センター, 教授 (90406835)
林 祐司  東京都立大学, 大学教育センター, 教授 (40464523)
近藤 伸彦  東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (10534612)
岡田 有司  東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (10584071)
椿本 弥生  東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (40508397)
松河 秀哉  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (50379111)
渡辺 雄貴  東京理科大学, 教育支援機構, 教授 (50570090)
立石 慎治  筑波大学, 教育推進部, 助教 (00598534)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードジェネリックスキル / 講義型授業 / 学習評価 / 授業設計
研究実績の概要

2022年度は、授業での実践研究を開始する前段階として、ジェネリックスキル成長のトリガーとなる学習活動や、その文脈に応じた評価方法についての仮説形成を行うために、(a)スキルの成長を誘発するトリガーとなる学習活動の実態の調査、および(b)ジェネリックスキルの評価方法の整理を当初計画としていた。
(a)については、2022年12月から2023年2月にかけて、研究代表者の所属大学の学生に対してWebアンケートを行い、どのような専門授業において、またその講義内のどのような経験によって、どのようにジェネリックスキルが向上したのかについて調査した。さらにその調査結果をもとに、数名に対して半構造化インタビューを行った。これをもとに、学習活動においてスキル成長を促した詳細な状況や環境について統合的な質的分析を行い、スキル成長のトリガーに対してより深く探究する予定である。
また(b)については、文献に基づいてスキルの評価方法を網羅的に調査し、その知見をもとに、ジェネリックスキルを専門分野(ディシプリン)の文脈のもとでの学修成果にブレークダウンし、さらに個々の授業の学習目標とを関連付けて整理する方法論について、具体的ないくつかのディシプリンのもとで検討を進めた。また、これに関連するカリキュラムマネジメントやディシプリンの知識体系化、学習者の内省スキルについての研究や授業設計の実践研究など、分担者による幅広い研究を実施し、これらの知見により多角的な検討を進めている。
これらにより、講義型授業にジェネリックスキルを育成するためのトリガーを埋め込み、これを適切に評価できる授業設計を行うための知見や仮説を形成しつつあり、次年度の授業実践研究につなげる初期的な成果を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の年度計画に即して、おおよそ想定していた進度で研究を進めることができた。

今後の研究の推進方策

2023年度の上半期には、2022年度の研究成果をもとに分析を進める。まず、2022年12月から2023年2月にかけて実施したアンケートおよび半構造化インタビューの結果について、学習活動においてスキル成長を促した詳細な状況や環境についての統合的な質的分析を行う。これにより、スキル成長のトリガーとなる学習活動についての知見の整理を試みる。これと並行して、ジェネリックスキルを専門分野(ディシプリン)の文脈のもとでの学修成果にブレークダウンし、さらに個々の授業の学習目標とを関連付けて整理する方法論についての検討を継続して進める。
下半期には、これらの成果を統合し、ディシプリンの文脈に基づいてジェネリックスキルを個々の授業の学習目標と対応付けること、およびそのスキルを育成するためのトリガーを埋め込んだ学習活動の設計およびスキルの評価方法を授業担当教員が検討することを可能とするような授業設計ガイドのプロトタイプ作成を検討する。また、研究代表者・分担者の担当する授業において、部分的な授業実践研究を始める。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 対話を生み出す教育システム情報学マップの姿を描く2023

    • 著者名/発表者名
      近藤伸彦, 大﨑理乃, 米谷雄介, 高橋聡
    • 雑誌名

      教育システム情報学会誌

      巻: 40(2) ページ: 141-152

    • DOI

      10.14926/jsise.39.150

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] From Adaptive Learning Support to Fading Out Support for Effective Self-Regulated Online Learning2022

    • 著者名/発表者名
      Yoshiko Goda, Masanori Yamada, Takeshi Matsuda, Hiroshi Kato, Yutaka Saito, and Hiroyuki Miyagawa
    • 雑誌名

      Research Anthology on Remote Teaching and Learning and the Future of Online Education

      巻: Ch 14 ページ: 254-274

    • DOI

      10.4018/978-1-6684-7540-9.ch014

    • 国際共著
  • [雑誌論文] データを活かした教学マネジメント:筑波大学の試み2022

    • 著者名/発表者名
      柳浦猛,立石慎治,小原明恵,山中敏正
    • 雑誌名

      IDE-現代の高等教育

      巻: 641 ページ: 36-39

  • [学会発表] 学生は日々の学びをどのように捉えているのか―学習者中心のeポートフォリオ構築に向けた検討―2023

    • 著者名/発表者名
      伏木田稚子, 近藤伸彦, 横田佳之
    • 学会等名
      第29回大学教育研究フォーラム
  • [学会発表] 「教養としてのデータサイエンス」の授業設計と実践2022

    • 著者名/発表者名
      近藤伸彦
    • 学会等名
      教育システム情報学会第47回全国大会
  • [学会発表] 『大学IR標準ガイドブック』出版裏話と活用への期待2022

    • 著者名/発表者名
      松田岳士
    • 学会等名
      広島大学RIHE公開セミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] データクレンジングとIR実務2022

    • 著者名/発表者名
      椿本弥生
    • 学会等名
      広島大学RIHE公開セミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] 国立10大学におけるデータサイエンス教育の内容分類2022

    • 著者名/発表者名
      椿本弥生
    • 学会等名
      第11回 大学情報・機関調査研究会(MJIR)論文集, pp.56-61
  • [学会発表] 授業外学修支援の効果を測定する指標を考察する2022

    • 著者名/発表者名
      石毛弓, 椿本弥生, 合田美子
    • 学会等名
      第11回 大学情報・機関調査研究会(MJIR)論文集, pp.66-69
  • [学会発表] Current Status and Issues of University Education-related Data in TOKYO OPEN DATA2022

    • 著者名/発表者名
      Mio Tsubakimoto
    • 学会等名
      12th International Conference on Data Science and Institutional Research (DSIR 2022)
    • 国際学会
  • [図書] 大学IR標準ガイドブック インスティテューショナル・リサーチのノウハウと実践2022

    • 著者名/発表者名
      塚本浩太(編著), 相生芳晴, 井芹俊太郎, 今井匠太朗, 大石哲也, 岡田佐織, 近藤伸彦, 杉原亨, 田尻慎太郎, 椿本弥生, 西山慶太, 松田岳士, 森雅生
    • 総ページ数
      266
    • 出版者
      インプレスR&D
    • ISBN
      9784295601203

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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