研究分担者 |
大内 善広 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (00454009)
草薙 邦広 県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (60782620)
徳岡 大 人間環境大学, 総合心理学部, 講師 (80780642)
岡田 涼 香川大学, 教育学部, 准教授 (70581817)
中本 敬子 文教大学, 教育学部, 教授 (50329033)
出口 毅 山形大学, 大学院教育実践研究科, 教授 (60241684)
河野 麻沙美 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (00539520)
熊井 将太 山口大学, 教育学部, 准教授 (30634381)
鈴木 雅之 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00708703)
篠ヶ谷 圭太 日本大学, 経済学部, 教授 (30645289)
岡田 謙介 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (20583793)
中島 健一郎 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20587480)
萩原 康仁 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (30373187)
山田 剛史 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 教授 (10334252)
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研究実績の概要 |
クラスサイズが児童生徒の学力に影響を与える過程を明らかにするための授業観察の対象学年,教科,比較対象クラスサイズを決定するために,既存の小1から小6の国語(n=4,440),小3から小6の理科(n=4,104)の学力偏差値パネルデータの分析を行った。 まず,クラスサイズによる学力推移の違いが特定の学年で見られるのかを検討するために,傾きの即時変化を仮定したマルチレベル成長モデルを分析した。その結果,国語,理科ともに,クラスサイズによる学力偏差値推移の違いは,当該教科の学習開始の次学年(国語は小2,理科は小4の間)から見られ,6年生の終わりにかけて,学力偏差値の違いは大きくなることが示された。また,クラスサイズによる学力偏差値推移の違いは,理科の方が顕著に見られることが示唆された。 次に,小3から小6にかけての理科の学力偏差値推移とクラスサイズの関係について,位置母数,尺度母数,形状母数への一般化加法モデル(GAMLSS)を当てはめた分析を行った。その結果,小3から小4,5,6各学年間の学力偏差値の差分は,クラスサイズ20人前後と30人前後の間で差が見られることが示された。 さらに,授業観察カテゴリの作成と,このカテゴリを用いた観察の試行,ならびにカテゴリの修正を行い,観察の信頼性検討のためのデータを得た。これらの分析等と並行して,2023年度以降実施予定の授業観察の実施と,観察結果と学力データとを結合したパネルデータの作成に関する,協力地域との打合せを進め,おおむね内諾を得た。
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