研究課題/領域番号 |
22H01276
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
三原 建弘 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (20260200)
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研究分担者 |
根來 均 日本大学, 理工学部, 教授 (30300891)
芹野 素子 青山学院大学, 理工学部, 助教 (70415199)
志達 めぐみ 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 准教授 (10755846)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 宇宙科学 / 宇宙物理 / 国際宇宙ステーション(ISS) / MAXI |
研究実績の概要 |
本年度は、全天X線監視装置MAXIによる突発現象の速報を継続して行った。2022 年には3つの新天体(MAXI J0709-159、MAXI 1816-195、MAXI J0655-013)を発見した。これらはNICER, NuSTAR, Swift/XRT による追観測により、3天体ともその正体は中性子星であると判明した。これで MAXI が発見したX線新星の数は 34 個となった。 加えて再帰X線新星も世界に先駆け多数検出し、1998 年来の再活動となるブラックホール天体 XTE J2012+381 など計 16 件の再活動を The Astronomer's Telegram (ATel) に速報した。本件を含めて、ATel への総報告数は 27件であった。 また、史上最高強度のガンマ線バースト GRB 221009A の検出を含め、The Gamma-ray Coordinates Network (GCN) に 9 個のガンマ線バーストの検出を報告した。MAXI発見などの状況報告は、ISS 「Payload Weekly Science Summary」に1-2週間毎にレポートを投稿している。2022年は43件であった。また、トピックを取り上げ、JAXAきぼう利用センターのTwitterにも情報提供を行って、速報などの最新情報を発信している。 2022年8月にはついにOHMANが実現した。OHMANはISS内のラップトップPCでMAXI新星発見プログラムやNICER観測可能性判断、およびりリスケジューリングのプログラムを走らせ、最速2分後から自動でMAXI新星をNICERで観測するシステムである。OHMANはGRB 221009A を含め数件で稼働した。またOHMAN開始のプレスリリースを2022年10月に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
OHMANの開始は予定の4月からは不具合により遅れたが、2022年8月ついに実現した。太陽が活発期に入ったため、太陽フレアによるにせイベントの発生に悩まされているが、本来の観測対象の即時観測にも成功している。
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今後の研究の推進方策 |
OHMANでの太陽フレアの対策を検討し、安定してOHMANを運用できるようにする。
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