研究課題/領域番号 |
22H01391
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
小山 大介 同志社大学, 理工学部, 教授 (50401518)
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研究分担者 |
江本 顕雄 徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 特任准教授 (80509662)
石河 睦生 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 講師 (90451864)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 超音波 / 光デバイス / 光計測 / レンズ / スキャナ |
研究実績の概要 |
超音波によって発生する媒質の屈折率変化を利用した光デバイスおよび計測技術の開発について,本年度は特に,第1に超音波と複屈折性を有する透明材料を用いた光デバイスを,第2に超高周波強力超音波を用いた屈折率変化技術を開発し,以下の成果を得た. 超音波と複屈折性を有する透明材料を用いた光デバイスについて,液晶材料の配向変化を利用した可変焦点レンズを開発し,その光学特性の周波数依存性を検討した.その結果として,超音波周波数と可変焦点レンズのレンズ径および焦点距離の関係性を明らかにし,焦点距離変化量は主に,レンズに発生する超音波振動速度に強く依存することがわかった.また,超音波によるコロイド材料の複屈折変化を利用した新たな光デバイスを提案,開発した.本デバイスは超音波の振動エネルギーを熱エネルギーに変換することにより,コロイドの温度変化に起因する複屈折変化を引き起こし,その透過光を制御することが可能となる. 超高周波強力超音波を用いた屈折率変化技術について,前年度において,本報告者が知る限り世界で初めて発見した液体中の巨大な屈折率変化の定量的評価を実施した.レーザ光を用いた屈折率測定,高速度カメラを用いた光学的観測,光ファイバセンサを用いた直接的な屈折率測定の3手法により,超音波によって引き起こされる屈折率変化を測定した結果,これらの手法によって測定した結果は定量的にも一致することが明らかとなった.本結果は,今後本現象を光学レンズなどの光デバイスに応用する際に必要となる貴重な基礎データの一つと言える.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
超音波による屈折率変化を利用した光デバイス,光計測技術について以下の項目を検討する予定である. ・液晶型超音波レンズの駆動電圧信号について検討を行う.産業用途を想定し,インバータが不要な矩形波を用い,そのエネルギー効率について検討する. ・超高周波強力超音波が引き起こす屈折率変化について,その物理メカニズムの解明を行う.特に,光線追跡による数値シミュレーションおよび気液混合率に関する実験を行う.
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