研究課題/領域番号 |
22H01717
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
玉木 欽也 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40188420)
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研究分担者 |
薄上 二郎 青山学院大学, 経営学部, 教授 (00289985)
高松 朋史 青山学院大学, 経営学部, 教授 (10364952)
中邨 良樹 青山学院大学, 経営学部, 教授 (50365029)
荒川 雅裕 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70288794)
木内 正光 玉川大学, 経営学部, 准教授 (90383174)
朴 英元 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90526485)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 循環型経済 / 多世代・循環型バリューチェーンマネジメント / CE商品サービス企画 / ユニバーサルデザイン / デジタルマーケティング / 製品ライフサイクル設計 / シェアリング・プラットフォーム |
研究実績の概要 |
本研究の目的および研究課題を以下に述べる。第1に「SDGs目標12 生産消費責任」の社会課題の解決に向けて、CE(Circular Economy)に関する「国内外のCE政策・国際標準規格および産業別のCE先進企業事例の動向調査研究」を行う。第2に、以下に示す5つの研究課題に関する「方法論」と「システム技法」の研究開発に取り組む:①CE志向の多世代・循環型バリューチェーンマネジメント(VCM)、②循環型資源の供給と使用済み資源の回収、③ CE商品サービス企画とデジタルマーケティング(DM)/顧客エンゲージメント/ユニバーサルデザイン、④スマート製品サービスのライフサイクル設計、⑤シェアリング・プラットフォームとアプリケーションソフトの設計。 全体的な研究実績として、青山学院大学SDGs/CEパートナーシップ研究所のWebサイトに、昨年2022年度は本研究の日本語版、2023年度は英語版のWebページを新たに公開した(https://sdgs-hrdp.jp/)。この英語版Webページから、昨年度の「国内外のCE政策・国際標準規格および産業別のCE先進企業事例の調査研究」に関する英語版報告書“2022 (First Year) International Trend Research Report on Circular Economy (CE) Policy/Standard and Case Studies of Advanced CE Companies”を世界に向けて配信した。本研究の第2年度の研究成果の普及を果たすシンポジウムを開催した。日本経営工学会の2023年春季・秋季発表大会におけるCEオーガナイズセッションの企画・開催を実現できた。さらに、沖縄で開催された国際学会ACMSA2023では、研究代表者がKeynote Speechを務めた他、3件のCE研究発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
先の「研究実績」で示した本研究目的およびそれぞれの研究課題に対応した研究組織体制のさらなる充実として、当初計画していた研究分担者の他に、次年度に向けて以下に示した研究協力者の増強を図った: 1.CE動向の調査研究:青山学院大学SDGs/CEパートナーシップ研究所 客員研究員 安田洋史、開沼泰隆、若山直未、特別研究員 KHAKIMOVA SHAKHNOZA/ EU研究協力者:Thomas Bock, Rongbo Hu, Credo Robotics GmbH, Germany/ Simona Tondelli, Giulia Marzani, University of Bologna, Italy/ アメリカ研究者: Teresa Wu, Maitry Ronakbhai, Arizona State University, and Fernanda Cruz Rios, Drexel University/ Rongbo Hu, Kajima Technical Research Institute Singapore。 ① VCM:(社);北前船交流拡大機構 中野 秀治。②循環型資源供給・回収:研究所 客員研究員 西原弘。 ③CE商品サービス企画/ユニバーサルデザイン:研究所 客員研究員 新目真紀、長沼将一、本学教育人間科学部 沖潮満里子、杉野服飾大学 鈴木康久、菊原政信。④製品ライフサイクル設計:研究所 客員研究員 大宮望、玉川大学教授 平社和也。 ⑤シェアリング・プラットフォーム:研究所 所員(兼担所員) 古橋大地/客員研究員 佐久田博司、亀田弘之、小野好之、高津洋貴。 上記1のCE動向の調査研究に関する研究進捗状況として、日本、アメリカ、EU(ドイツ、イタリア)の研究者による国際動向研究として、月例会議を開催している。
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今後の研究の推進方策 |
全体の方針として、研究目的1の「CE動向の調査研究」の研究実施計画は、日本/EU/アメリカにおける国際研究グループによって、CE政策とCE国際標準規格の動向調査を継続していく。産業別のCE先進企業の事例研究は、自動車/電機/建設/農業・食品/ソフトウェアとプラットフォームの業界に対して、国際研究グループ内で各専門分野を勘案した役割分担を決めて調査研究を進める。次年度は3年度目に相当することから、CE先進企業の事例研究結果を、国内研究チームが担当している5つの研究課題に対応づけて再整理する。第4年目の最終目標として、その5つの研究課題を評価指標と置き換えて、日本/EU/アメリカの地域間において、CE先進企業の経営戦略や経営活動に対する比較研究を行う。 研究目的2の「5つの研究課題」に対する「CE方法論」と「CEシステム技法」の研究実施計画について述べる。「CE方法論」については、各研究課題に対応した論理の確立、論理展開(手順化)、個々の手順内で用いる各種の手法・技法を探求する。研究期間4年目の最終目標として、各研究者が担当する授業内で活用できる「CE教育プログラム」の研究開発と実証研究を目指す。 「システム技法」については、前述の各種の手法・技法に対して、2023度に契約を開始したダッソー・システムズ社による【アカデミー・プログラム】の提供を受けて、各研究課題に対応したソフトウェアを選定した上で、個々の手法・技法に対するモデリング、シミュレーション、解析データの収集・蓄積・解析をする技術を探求する。 研究成果の普及については、第3年度の研究成果発表シンポジウムをSDGs/CE研究所主催により企画・準備する。国際P2M学会2024年秋季発表大会は、「SDGs/ESG/CEサステナビリティ」を大会テーマとして掲げ、本学で開催する。国内学会ではCEオーガナイズセッションを企画している。
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