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2022 年度 実績報告書

実験・シミュレーションによるレジリエントなチーム協調を支えるチームメタ認知の探究

研究課題

研究課題/領域番号 22H01723
配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

菅野 太郎  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (60436524)

研究分担者 吉田 悠  日本大学, 生産工学部, 助教 (30875224)
狩川 大輔  東北大学, 工学研究科, 准教授 (40436100)
井上 諭  国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 電子航法研究所, 上席研究員 (40517471)
野々瀬 晃平  一般財団法人電力中央研究所, 原子力リスク研究センター, 主任研究員 (20644496)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードチームレジリエンス / チーム面多認知 / チーム協調
研究実績の概要

初年度においては、主に、1)複数の予備実験を設計・実施と認知行動に予備データの収集、データ分析方法の探索、2)相互信念モデルに基づく3人組チーム協調のベースモデル開発に取り組んだ。予備実験では、キッチンタスクと呼ばれる3人組チームでランダムなタイミングで入る注文に対してレシピに従って軽食を作るタスク、これをPC上で一人で行うタスク、市街地の火災延焼を止める消火指揮タスク、カフェ経営に関する複雑問題解決タスクの4つのタスクを試した。オーダー数やメニューのオプション追加、標準手続きで対処可・困難事象、PC操作条件の変更、複数目標のトレードオフなどの様々なタスク条件やその変動・外乱を探索的に試した。対応・操作、発話、視線などを計測・データ収集した。分析方法の探索では、発話や視線のエリア遷移といった離散的・カテゴリー的質的データを連続的数値的に変換する方法を検討した。シミュレーションモデル開発では、様々な仮説や条件設定でのシミュレーション結果の比較評価のためのベンチマークとなるベースモデル開発に取り組んだ。ベースモデルとして、1)1体のエージェント(チーム認知無し)、2)インタラクションのない(チーム認知無し)3体の同一エージェント、3)チーム認知を有した3体の同一エージェント、の3種類を作成し、予備的なシミュレーション実験を行うことで、それぞれのベースモデルの基礎的な特徴を探索するとともに、もっともらしいモデルパラメータ値の探索を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予備実験の実施と計算機シミュレーション用のベースモデル開発ができたため概ね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

当初計画から特に変更はない。引き続き、レジリエントなチーム協調行動やメタ認知および個人のレジリエントな行動を探究するうえで適切な実験を設計し、実験を実施する。シミュレーション条件に適合するように実験設計を修正・探索する。併せて、チームメタ認知のプローブ手法やレジリエンス指標を探索する。昨年度に開発したシミュレーションのプロトタイプを用いたシミュレーションのプレ実験を行い、実験と計算機シミュレーションの対応付けとその具体的方法を検討する。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] Exploring quantitative indicators for monitoring resilient team cognition2022

    • 著者名/発表者名
      Namura Saki、Kanno Taro、Furuta Kazuo、Chen Yingting、Mitsuhashi Daichi
    • 雑誌名

      Human Factors in Communication of Design. AHFE (2022) International Conference

      巻: 49 ページ: -

    • DOI

      10.54941/ahfe1002052

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 発話分析によるチーム協調レジリエンス評価2022

    • 著者名/発表者名
      名村彩季, 菅野太郎, 古田一雄, 多田舜一, Yingting Chen
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会研究報告集

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] Complex Scenario Design for Investigating Cognitive Process for Problem-Solving Collaboration2022

    • 著者名/発表者名
      Chen Yingting、Kanno Taro、Furuta Kazuo
    • 雑誌名

      Human Factors, Business Management and Society. AHFE (2022) International Conference

      巻: 56 ページ: -

    • DOI

      10.54941/ahfe1002248

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Analysis of resilience potential factors to adapt to changing situations2022

    • 著者名/発表者名
      YOSHIDA Haruka、KAMA Hideki、NAKANO Ren、KARIKAWA Daisuke、AOYAMA Hisae、TORIIZUKA Takashi
    • 雑誌名

      The Japanese Journal of Ergonomics

      巻: 58 ページ: 2F2~03-2F2-03

    • DOI

      10.5100/jje.58.2f2-03

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 状況変化に対応するレジリエンスポテンシャルの特徴分析 -インタラクション設計に向けて -2022

    • 著者名/発表者名
      吉田悠, 加間英貴, 中野廉, 狩川大輔, 青山久枝, 鳥居塚崇
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: HCS2022-20 ページ: 98-103

  • [学会発表] Exploring quantitative indicators for monitoring resilient team cognition2022

    • 著者名/発表者名
      Namura S.
    • 学会等名
      Int'l Conf. Applied Human Factors and Ergonomics
    • 国際学会
  • [学会発表] 発話分析によるチーム協調レジリエンス評価2022

    • 著者名/発表者名
      名村彩季
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェース学会研究会
  • [学会発表] Complex Scenario Design for Investigating Cognitive Process for Problem-Solving Collaboration2022

    • 著者名/発表者名
      Chen, Y.
    • 学会等名
      Int'l Conf. Applied Human Factors and Ergonomics
    • 国際学会
  • [学会発表] 状況変化に対応するレジリエンスポテンシャルの要因分析 -インタラクション設計に向けて2022

    • 著者名/発表者名
      吉田悠
    • 学会等名
      人間工学会第63回大会
  • [学会発表] 状況変化に対応するレジリエンスポテンシャルの特徴分析 -インタラクション設計に向けて -2022

    • 著者名/発表者名
      吉田悠
    • 学会等名
      電子情報通信学会学会ヒューマンコミュニケーション基礎研究会

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公開日: 2023-12-25  

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