研究課題/領域番号 |
22H02445
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
浅野 耕太 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (50263124)
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研究分担者 |
松下 京平 滋賀大学, 経済学系, 教授 (20552962)
藤見 俊夫 京都大学, 防災研究所, 准教授 (40423024)
山根 史博 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (40570635)
法理 樹里 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター, 総合解析部門, 研究員 (90744756)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | インバウンド |
研究実績の概要 |
本研究は農山漁村固有の潜在資源を活かした人流の呼び込みに着目し、農山漁村にある自然資本や生態系サービスの属性情報、情報媒体別の情報発信状況、ならびに大規模人流データを統合することで、農山漁村における人流回復に向けた魅力向上方策を検討すると同時に、メディア・情報コンテンツ別に人々が抱く印象・感情を動かしうる情報発信や公共政策のあり方を探求することで、地方創生の一手段としての農山漁村への潜在的人流規模拡大に必要な具体的な政策提言を行うことを目指す。課題ごとの研究実績は以下の通りである。 【課題1】農山漁村の魅力と情報発信の実態把握:本課題に用いるデータは国土交通省の『国土数値情報』、環境省の『自然環境保全基礎調査』、および web スクレイピングによって収集する農山漁村の魅力に関連する情報コンテンツである。web スクレイピングによってマスメディアおよびソーシャルメディア上で紹介・検索された単語から上位キーワードを抽出するとともに、対象となる地点の位置情報をジオタギングし、自然属性プロファイルと統合した。 【課題2】情報発信による人流動態変化の可視化:本課題で用いるデータは、スマートフォン(携帯電話)の位置情報を利用した大規模人流データである。また、人流に影響を与える要因として気象条件が挙げられる。本研究では対象地最近傍の気象庁アメダスから日平均気温、降水量の日合計、日照時間、日最深積雪に関するデータを収集した。 【課題3】感情を動かす情報発信・公共政策の探求:本課題で用いるデータは、ヒアリングおよびアンケート調査等を通じて収集するものである。また、課題1・2より得られる人々が選好して消費する情報をメディア・コンテンツ別に整理した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年度である本年において、各研究課題ごとに進めるべき既存データによるデータ構築や新たに獲得すべきデータの入手のための準備は順調に行われており、とりえあけ研究推進上の問題も生じていないことから、上記の判断に至った。
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今後の研究の推進方策 |
課題別の今後の研究計画は次のとおりである。 【課題1】農山漁村の魅力と情報発信の実態把握:本課題に用いるデータは国土交通省の『国土数値情報』、環境省の『自然環境保全基礎調査』、および web スクレイピングによって収集する農山漁村の魅力に関連する情報コンテンツである。昨年度のデータ構築の下で、地域の魅力構成要素と情報発信内容の関連分析を開始する。 【課題2】情報発信による人流動態変化の可視化:本課題で用いるデータは、スマートフォン(携帯電話)の位置情報を利用した大規模人流データである。昨年度のデータ構築の下で、人流動態の可視化及びメディア別・コンテンツ別に人流動態に情報が与える影響の定量的分析を開始する。 【課題3】感情を動かす情報発信・公共政策の探求:昨年度のデータ収集に加えて、ヒアリング調査・アンケート調査の設計、プレテスト・本調査を実施する。
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