研究課題/領域番号 |
22H02486
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
殷 熙洙 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, 上級研究員 (60343828)
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研究分担者 |
乾 秀之 神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 准教授 (90314509)
山崎 絵理子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究員 (10884819)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | PFAS / 農業環境 / 農作物 / 軽減 |
研究実績の概要 |
農業環境におけるPFASの動態解明のために農用地土壌中のPFASの動態を実施して水田土壌中のPFASの地下への浸透、移行を解明できた。また、インディカ米とジャポニカ米を同水田圃場で栽培して稲体の部位別のPFAS動態に始めて成功してその実態が明らかになった。さらに、そのコメをインド人と日本人が接収した場合を想定したリスク評価を行い。PFASによるヒトへの暴露評価の可視化に成功し、学術的かつ行政的にも大いに貢献できた。また、水中のPFAS,特に毒性が高いPFOS及びPFOAについて安価かつ高除去率を示す資材の探索に成功しており、農業環境を含む環境浄化資材として新たな提案をして社会実装にも貢献した。これが認められ、この成果は「第30回環境化学論文賞」として評価された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究が計画している農業環境におけるPFASの動態解明及び軽減についての一部の成果を早期にまとめて、トップジャーナルにトップネーム・責任著者として3報(合計IF=16)掲載と国際学会発表1件をするなど成果のアウトリーチに大いに貢献した。その中で、安価な活性炭を用いてPFAS除去に関する研究に論文は「第30回環境化学論文賞」として受賞された。(参考URL:https://www.j-ec.or.jp/commend/file/2023_award.pdf) そのため、当初計画ようも進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
本研究が畑作物中、多様な根菜類、果菜類、葉菜類におけるPFASからの暴露の軽減策として各種農作物の栽培方法を用いて試みることにしている。PFASが大気、雨などを介して農業環境に影響を及ぼすことを考慮して雨除け栽培、マルチ栽培方法がどの程度、ヒトの可食部への吸収、移行、蓄積に役立つかについて試験的にエビデンスを集め、蓄積して行く方針である。
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