研究課題
本研究では、ウシ着床前胚における染色体異常の自己修復機能の実態とその制御機構の解明を目的としている。R5年度では、ライブセルイメージングにより、排除割球および取り込まれた割球の動的ふるまいを解析した。結果、初期卵割で発生した染色体分離異常や多核を有する割球のほとんどが、コンパクションには関与せず排除されることが明らかになった。さらに、これらイメージングを実施したサンプルから割球を採取しRNA-seqを実施した。現在、RNA-seqの解析を行っている。
2: おおむね順調に進展している
研究は順調に進んでおり、R6年度に行う予定であった研究の一部をR5年度に前倒しで行った。
R6年度では、R5年度に行ったRNA-seqの解析を行うと共に、イメージングデータとの関連性を解析することで、より詳細な自己修復機能の実態を明らかにする。さらに、制御機構の解明を目的としたRNA干渉によるノックダウンの実験を実施する。
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Molecular Human Reproduction
巻: 30 ページ: gaae001
10.1093/molehr/gaae001