研究課題
本課題では、本申請では我々が開発したPPR技術を利用したトランスクリプトーム編集技術のうち、未だ技術的に未成熟な「翻訳制御」に着目し、同技術の動物培養細胞、動物個体への適用を進めることによって医療応用にむけたProof-of-conceptを獲得するとともに、これまでの研究で示唆された未知の翻訳開始機構の解明に取り組むことを目的としている。本年度は、項目1. 「翻訳制御技術の動物個体への適用」について、同技術の動作安定性の検証や小型化を進めるとともに、AAVベクターへの搭載、培養細胞を用いたPPR分子の導入効率、翻訳活性化の効果を比較検証した。また、疾患関連遺伝子mRNA数種を標的として、当技術の医療適用可能性を検証した。項目2. 「新規の翻訳開始機構の解明」については、培養細胞を用いて、翻訳活性化効果を示すPPR分子を免疫沈降することで、細胞内での標的RNAや協同因子との結合を解析する実験系の確立を進めた。
2: おおむね順調に進展している
計画通りに研究が進捗しているため。
計画通りに研究を進める。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Cells
巻: 11 ページ: 3529
10.3390/cells11223529
Commun Biol
巻: 5 ページ: 968
10.1038/s42003-022-03927-3.